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【高草山ハイキング】坂本コースを登ってみた

みなさんは、焼津市北部にある高草山をご存知ですか?

山頂からは志太地域を一望することができ、ハイキングコースとして焼津市民に親しまれている山です。

そこで今回は、実際にその魅力を体感してみようと高草山に登ってみることにしました。

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高草山の山道

 

高草山のハイキングコースは、以下の4つがあるそうです。

  1. 花沢の里~鞍掛峠(くらからとうげ)~高草山~石脇コース(所要時間/往復約3時間10分)
  2. 坂本コース(所要時間/往復約2時間50分)
  3. 関方~高草山コース(所要時間/往復約3時間)
  4. 三輪~高草山コース(所要時間/往復約2時間40分)

【2】の坂本コースは、焼津駅を利用する私と友人にとって、スタート地点が一番近いコースです。

ということで、同じまちリポのサバねこさんと友人を誘い、「坂本コース」で行くことに決定しました。

目指すは、高草山山頂、高草山大権現(だいごんげん)です。

出発!

私たちが高草山に登ったのは、10月。秋が深まる直前の、紅葉にはまだ早い土曜日でした。

焼津駅に集合し、午前8時45分発の自主運行バス「さつき」に乗り、スタート地点である林叟院(りんそういん)に向かいました。

少し迷いながら、林叟院を目指しているところ。

焼津駅から林叟院入口まではバスで20分ほど


林叟院に到着し奥へ進むと、高草山の入口を発見。
 

唐突に現れた高草山の入口

入山!

登り始めると、階段が続きます。

サバねこさん、さっそく「疲れた」と発言。笑う一同。
 

登り始めてすぐの階段を上る様子

 

山に入ると、途端に周りが緑に包まれ、地面もコンクリートからふかふかとした土に変わります。

高草山には「キスミレ」という花も自生していて、春に楽しむことができるそうです。

他にも、笛吹段(ふえふきだん)古墳群、兎沢(うさぎさわ)古墳群、筧沢(ひよさわ)古墳群など、総数140基を超える古墳が確認されており、高草山は古墳の宝庫なんだとか。

何度でも楽しめる坂本コース

さて、私たちの選んだ「坂本コース」がどんなコースか、改めてご説明します。

「坂本コース」は、林叟院の東側と頂上をつなぐAコースと、林叟院の西側と頂上をつなぐBコースの2つがあります。

さらに、Aコースは途中で「尾根コース」と「沢コース」に分かれます。「行きは尾根コース、下りは沢コース」という楽しみ方ができるのも、坂本コースの魅力のひとつ。

私たちは、今回、Aコースから登り、Bコースを下りることにしました。

坂本A尾根コースと坂本A沢コースを指し示す看板

登り始めて5分ほど経つと、「坂本A尾根コース」「坂本A沢コース」の分かれ道に到着。

どのコースを行くか悩んでいると、1人の男性と居合わせました。

半袖短パン姿で山を登るその男性は地元の方で、よく高草山を登っているそう。

沢コースと尾根コースの違いを聞いてみると、「大変さは同じくらい。尾根コースを行く人のほうが多い」とのことでした。

私たちは尾根コースを行くことにしました。

高草山山道

山に入って20分ほど歩いたかという、そのとき。

木々の枝葉の隙間から、蒼い海と街が見えました。おもわず、歓声を上げる一同。

その日最初に見た海です。
 

木々の隙間から見えた蒼い景色

そしてもう5分ほど歩くと、もっと広い空と海に出会いました。
蒼い景色に、影絵のように木が映りこみ、なんとも風情のある景色でした。
きっとみなさんも、その場に行けばそれとわかると思います。
 

レールが延びて、その先がぽっかり空いた穴

こんな写真映えするスポットもありました!まるで秘密の入口みたい…
もし見つけたら、足元に気を付けて写真を撮ってみてくださいね。

もうしばらく歩くと、「山頂」を示す看板が!

山頂を示す看板

こうして歩いていると、石の一つ一つにも表情を感じます。

山道の石や落ち葉

ちなみに、高草山は海底火山の噴火でできた火山岩の山だそうです。

マグマが冷やされて火山岩の一種である玄武岩になり、それが約500万年前、海底から隆起したと言われています。そのため、表面の土は玄武岩由来のものが基本だそうです。(『焼津辺文化遺産ガイド 高草山周辺ルート』より)

ということは、この表情のある石たちも、もしや玄武岩なのでしょうか…?

続く険しい道のり

並んで登る様子

さて、まもなく頂上です!
その道がどんなものだったかというと、山道らしい山道と、コンクリートで舗装された道の繰り返しでした。

「もう、ハイキングじゃなくて登山だよ…」

正直に言いましょう。
道のりは、険しかった…。

と、弱音を吐きながら登っていると、見覚えのある半袖短パン姿の男性が下ってきます。

そう、登り始めに出会った男性です。
もうすでに頂上まで登ってきたそうです。

す、すごい……。

山頂!

男性との再会に元気をもらい、私たちは息を切らしながらもなんとか山頂にたどり着きました。

その景色を、どうぞご覧ください。
 

富士山が左手に覗く山頂の景色

高草山大権現

山頂のベンチ

並んでお弁当を食べているところ

 下山

休憩を終えて、景色にパワーをもらったら、いざ下山。
名残惜しく思いつつ、私たちはBコースを進み始めました。

Bコースを指す看板。

近くにベンチも設置されており、登った道を少し戻ると見つかる

それではここから、下りてるのか滑ってるのかわからない(?)道のりを経て、あま~いお蜜柑をもらって帰るまでの景色をダイジェストでどうぞ!

慎重に下っている様子

下山中に通った竹藪。竹と光が素敵な雰囲気を醸し出している

下山中に通った道。木がまるでゲートのよう

Bコースの最後にあった畑の、蜜柑の生った木

話しかけてくださった男性と最後の下り道を歩く様子

話しかけてくださった男性はボランティアの方で、高草山のキスミレやアザミの花のことなどを教えてくださいました。春になったら花がたくさん見られるそう。別れ際にお蜜柑をひとつずつくださいました。
 

男性にいただいたお蜜柑。とっても甘くておいしかった

 

高草山の景色、お楽しみいただけましたか?

山頂の景色は、江戸時代に描かれた富士山の絵と変わらない、静かな時間の流れの中にありました。

みなさんも一度、行ってみてください。

高草山から眺める景色

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焼津の魅力を発信する有志のリポーター「焼津まちかどリポーター」の運営事務局。
「旬」な焼津のヒト・コト・モノを発信するべく、まちかどリポーターにさまざまなサポート・支援を行っている。

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ページ更新日:2023年3月2日