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市民の憩いの場、焼津の公園の秘密に迫る!!
「焼津の公園ってめっちゃきれいやな?!」
京都から移住してすぐの頃、Wi-Fiも繋がってなくて、車もなくて、子どもたちをどうやって遊ばせようか?となった時に、連れ出した近所の公園。
清見田公園にてサッカーする子どもたち
雑草もなく、遊具も色褪せてないし、トイレもきれいで本当にびっくりしました。
以前住んでいた所から、幼い子どもと一緒に思い切り遊べる公園に行くには、車で10~20分かかっていました。そのため、私にとって「公園=ちょっと気合いを入れて子どもを連れていくところ」だったのです。
そうした中、移住した焼津には、住宅地の中にも公園があります。
その数、大小合わせてなんと、138か所!!
それらの公園は焼津環境緑化事業協同組合さんによって一括管理されています。
今回は、焼津の公園を守ってくれているパークパトロール隊員たち(※私が勝手に命名させていただきました)が集う秘密基地に潜入してきました。
秘密基地(事務所)は、市役所からほど近い昭和通りに面していて、一見わかりにくいですが、無料緑化相談の看板があるこちらになります。
焼津環境緑化事業協同組合事務所前
今回は、焼津環境緑化事業協同組合の甲賀さんと小池さん、焼津市役所からは公園緑化担当の中野さんと清水さんの4人の方からお話をお伺いしました。
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いつ行ってもきれいな公園。どんな秘密があるのか深掘り!
甲賀さんは、パークパトロール隊の隊長です。メンバーは、甲賀さんを含む5名で構成されています。
138か所の公園には1週間に1度は必ず訪れて、ごみの回収や樹木、遊具のメンテナンスなどをしています。チェック項目はこんなにあります。
チェック項目一覧
チェックシートには、公園に訪れている人の人数なども数えて記載されています。
5名の隊員で土日も含めて毎日ローテーションを組み、1日に20か所の公園をパトロールしているそうです。
「焼津に住んでいる人たちが(特にお子さん!)、安全に事故なく公園を利用してもらえるように、みんながパトロールしてくれています!」と小池さんが教えてくれました。
ちなみに、甲賀さんは笑顔が素敵なダンディな方で、とにかく目力がすごい!
その目力で、目の前にきたオオスズメバチを退散させたことがあるとか!
小池さん曰く、「甲賀さんは公園のちょっとしたトラブルをなんでも解決できるオールマイティー。遊具のメンテナンスや樹木の剪定など、業者さんに依頼するとなると見積もりをとったり、依頼したりと実際の作業までにタイムラグが発生してしまうのですが、みんな、できることは自分たちでささっとやってくれるので、本当に助かっています。市民の皆さんから寄せられる苦情や要望にスピーディーに応えられるのは、甲賀さんたちあってのことなんですよ。高い木に挟まったボールを取るのはお手のもの、地元の道にもすごく詳しい、元消防士の方や、剪定のプロ、メンテナンス項目のチェックが丁寧で公園の異変を見つけるのが得意な方もいるんですよ!」と、熱く語ってくれました。
また、私のフワッとした質問にも的確に答えてくださる小池さんは、事務のスペシャリスト。公園整備に関するたくさんの書類を開きながら、丁寧に説明してくれました。
パークパトロール隊員、集合!
左から、甲賀さん、平井さん、中島さん、松永さん、櫻井さん
実際に元焼津公園での剪定作業を見学させていただき、剪定前後の写真を撮影しました。剪定名人の平井さんが、ものの30分くらいで電線にかかる枝をお一人で剪定されていました。切った枝は、相方の櫻井さんが運びやすいように細かくカットし、軽トラックの荷台へ積み込みしていました。
剪定前
剪定中
剪定後
作業中に、ご近所の方からフェンスからはみ出した枝も切ってもらえないか?と相談を受けた甲賀さんは、「わかりました!ついでに切っちゃいますね!」と二つ返事でOKされ、その日の作業ではなかったものの、みなさんでさっと剪定を終わらせていました。
現場判断で市民の要望に応えられるのも、スキルがあるパークパトロール隊員さんがいてくれるおかげですね。
このお仕事をされていて、やりがいを感じるときはどんなとき?
甲賀さん「公園で作業をしているとき、”ご苦労様””いつもありがとう”と声をかけてもらうときですね。あと、小学生なんかが”おっちゃん、何してるの?”って興味持ってくれて、公園の掃除とか枝を切ったりしてメンテナンスしてんだよ?と説明すると、”手伝う!”て言ってもらえるときがあるんです。そんなときは、落ち葉拾いや草取りといった危険のない作業を手伝ってもらってます。自分たちの仕事に興味を持ってもらうと、やっぱりすごくうれしいですね」
私も見つけたら、”いつもありがとうございます!”って言いたい!
そして、側溝に溜まった土砂を掻き出す作業も見学!
これも落ち葉や砂が水路に流れ出さないために必要なメンテナンス。
グラウンドが砂地だと、堆積してしまう量も多いし、とっても固くなって作業が大変なのだとか。実際、40センチくらい砂利と木のねっこなどが食い込んでいて大変そうでした。
作業前
作業後
甲賀さんたちは市民への周知活動として、小学校での出張授業も行っています。
公園で安心して遊んでもらうために取り組んでいることや、公園で遊ぶ時の注意点について子どもたちに伝えたり、校庭の草取りなどを一緒に行ったりしているそうです。
子どもたちがキラキラした目で自分たちの仕事について聞いてくれるときも、もっと頑張ろう!と思える瞬間なのだとか。
事務所には、小川小学校4年生が寄せてくれたメッセージが貼られており、パトロールに行く前に見ると元気をもらえるそうです。
これを見ながら説明してくれる甲賀さんの笑顔が素敵すぎて忘れられません。
小川小学校から寄せられたメッセージ
隊員さん以外にも、公園を支えてくれている人がいる
地域の公園には、パークパトロール隊員さんたち以外にも、たくさんの方々が関わっています。
シルバー人材センターの方々は公園のトイレ掃除を、草取りや地ならしは普段公園で活動されている少年団やゲートボールチームの方々も積極的に参加してくれているそうです。
「自分たちが活動している公園をきれいにしたい」「普段お世話になっているから、このぐらいは!」と、自分たちのホームとして愛されている公園がたくさんあるのですね。
また、日々の掃除やベンチの塗り替え・修理、植樹などを継続的に行ってくれる地元のボランティアさんや企業さんもいらっしゃるそう。
きれいな公園が維持されて、気持ちよく過ごすことができるのは、会ったこともないたくさんの方たちのおかげなのだなと改めて実感しました。
ただ、きれいな公園を維持するには利用者側のマナーが欠かせないポイント。
甲賀さんたちによると、ごみのポイ捨てやペットのフンの置き去りなどをパトロールの際に目にすることもあるそうです。
ある公園では、毎日のようにその公園で遊んでいた子どもの手に犬のフンがついてしまったことがあり、それがきっかけで公園に来れなくなってしまったケースもあるのだそう。
「子どもたちが寝転がって遊べる芝生にしたいって常々言ってるんですけど、その話を聞いて悲しくなったと同時に何かできることはないかと考えさせられる出来事でもありました。犬の散歩コースについて市に相談したり、フンの持ち帰りを促す看板を設置したりしてます」と小池さん。
気持ちいい?!と言いながら実際に寝転んでるうちの子です。
一部のマナーを守らない人によって、ペットを飼っている人が悪く言われてしまうのも悲しい。愛犬を悪者にしないよう、飼い主さんもルールを守って公園を利用してほしいものですね。
皆さんに知ってほしいネタがたくさんあるため、前編はこれにて終わりとなります。
続く後編では、公園の魅力をたくさん知っているパークパトロール隊員さんたちから、お子さんがいるご家庭にはぜひ知ってほしい!焼津にあるおすすめ滑り台3つと公園で見つけてほしいモノについて教えてもらいました。
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まちかどリポーター
まちリポ事務局
焼津の魅力を発信する有志のリポーター「焼津まちかどリポーター」の運営事務局。
「旬」な焼津のヒト・コト・モノを発信するべく、まちかどリポーターにさまざまなサポート・支援を行っている。
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ページ更新日:2022年11月25日