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まちの移動手段を守り続ける!焼津の自転車屋「遊輪館」
今、コロナ渦で密を避ける移動手段として自転車が注目されています。
そんな自転車の修理に毎日追われている焼津の自転車屋さんが「遊輪館」です。
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困っているお客様の修理は、絶対に「NO」とは言わない
遊輪館は、今、自転車の新車が非常に少ないのが特徴です。
コロナ渦で新車の納品が遅れていることが一つの原因ですが、実は、広い店内の半分以上が、なんと修理待ちの自転車です。お店に入りきらないためにシャッターを半分閉め、置き場所を確保している状況でした。
平成元年に創業した当初から、どのお店で購入した自転車でも、平等に修理を行うことを貫き通す経営スタイルが評判で、困っているお客様の修理は、絶対に「NO」と言わないそうです。
25歳のときに自転車屋を継ぐことを決意 静岡市から焼津市へ移住
そんなお店づくりをする三代目館長の太田稔さんは、実は焼津市移住の大先輩です。
わずか25歳で自転車屋を継ぐことを決意し、静岡市から焼津市へ移住してきました。
26歳ながら、母から譲り受けた焼津市の土地に遊輪館を新築し、以後、32年間ガムシャラに自転車屋の経営を行い、地域に根ざしてきました。
そんな太田館長が、創業当時最も心配だったことは”嫁探し”。
若さと勢いで焼津に来ましたが、想像以上に経営は難しく、猫の手も借りたいほど忙しい毎日でした。
しかし、そんな心配は杞憂に終わり、3年後には優しい奥様と出会い、二人三脚での経営となったそうです。
子どもに自転車を購入してあげると、館長の奥様が、遊輪館のステッカーをペタッ!と貼ってくれます。「遠くに自転車で出かけて困ったら、すぐに電話するんだよ!すぐに迎えに行くからね!」と、JAF顔負けの自転車引き取りサポートです。共働き夫婦には涙がでる安心のサービス体制でした。
仮面ライダーの正体は!?
2017年に焼津市に突如現れた仮面ライダー。Twitterなどで、西焼津を中心に目撃情報が多く投稿されていました。その仮面ライダーの自転車を整備していたのも、遊輪館です。
実は仮面ライダー1号に憧れた当時中学1年の息子さんが、等身大の衣装を纏い、バイクに見立てた自転車に乗り、市内をパトロールしていました。TwitterやYouTubeを駆使して、顔も出さず衣装も取らないという条件付きながら、市内のイベントにもたくさん参加しました。中学生とは知らず、結婚式などの余興にも呼んだ新郎新婦もいたそうです。中学卒業と同時に仮面ライダーも卒業しましたが、すでに父親に似た素晴らしいバイタリティを発揮しています。
仕事の合間には、猫の保護活動も
さらに、太田さんは忙しい仕事の合間に、近所に住み着いた増殖する猫の保護活動も行っていました。
放っておくとネコ算式に増えていくノラ猫を、昨年8匹も捕獲し不妊治療を施すために動物病院に連れて行きました。今では作業場のケージの中の8匹の猫に見守られながら、修理作業を続ける日々です。キレイにV字にカットされたサクラカットの猫耳が目印です。
「ガムシャラに働いていた昔と違って、今はリラックスしながら働きたい」と語る太田館長は、地域に愛され、紹介が紹介を生む「焼津の自転車屋さん」として、これからも焼津市を支えていきます。
まちかどリポーター
まちリポ事務局
焼津の魅力を発信する有志のリポーター「焼津まちかどリポーター」の運営事務局。
「旬」な焼津のヒト・コト・モノを発信するべく、まちかどリポーターにさまざまなサポート・支援を行っている。
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ページ更新日:2021年1月20日