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醤油・味噌・お酒を追究する

株式会社鈴勝の山本さん

株式会社鈴勝 山本 隼一さん

1992年生まれ。千葉県出身、焼津市在住。
東京農業大学醸造科学科。高校時代に農学部の先輩大学生と話したことをきっかけに、農学や食品に興味を抱く。
大学時代に学んだ醤油や味噌など伝統的な発酵食品を専門とする株式会社鈴勝へ入社。今年で3年目。現在は、調味料のレシピ開発や新しい商品コンセプトを生み出す研究部に所属している。

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大学での学びを最大限活かせる職場

デスクで業務を行う山本さん

私は千葉県出身で、大学も東京です。就職のタイミングで焼津へやってきました。
そもそものきっかけは高校2年生のとき。理系に進みたいということは決まっていたものの、具体的にどういうことを学びたいというのがあまりなくて。「理系だったら機械系・情報系かな?」と思っていたところに、明治大学の農学部の方とお話する機会があったんです。リンゴの酸化具合について研究されている方で、それがきっかけで「食に携わる研究って面白そう」と思うようになりました。

農学部系統の大学を調べていくなかで、醤油や味噌、お酒などの発酵食品に力を入れている東京農業大学の醸造科学科に興味を持ちました。
日本全国をみても特殊な学科です。農学部系統の大学に進学することを考え始めたころから、ゆくゆくは食品業界で働きたいと思っていたので、「特化している学科だからこそ強みになる」と思いました。
大学では味噌と醤油を中心にその発酵の機能を研究していて、就職活動を控えた大学4年生のときに、研究室の教授から鈴勝を紹介されました。教授と鈴勝の会長は公私で交流のある方で、共同開発の話もしていたようです。求人の内容を聞いたり、工場見学をさせていただくなかで、研究開発に携われることに惹かれて入社を決めました。

伝統の和食を支える仕事

株式会社鈴勝の商品 うなぎの蒲焼のたれ

私は調味料のレシピ開発などを行う研究部に所属しています。例えば、「大手メーカーの類似品を作ってほしい」「桜をイメージできるような製品」など、最初はメーカー様からのオーダーやテーマに沿ってラボスケールで試作します。
その後、製品化ということになれば、工場や営業サイドの意見を聞きながら、形にしていきます。
研究開発において難しさを感じるのは製品化です。工場ベースで作るものはラボスケールとは違って、品質面や作業性といったものを加味しなくてはなりません。もちろん営業の視点も大切です。お客様のニーズと現場の声をすり合わせていくのが研究部の役割ですね。私は今年で入社3年目で、最初の頃に比べたら見えるようになってきましたけど、まだまだです。
働いていて感じるのは、研究部の仕事は「経験がものを言う仕事」だということです。大学時代は、主に醤油や味噌、お酒などの機能性や製造過程、食品の基礎を勉強していました。やはり企業に勤めていくなかで、利益やコストを中心とした現場の感覚など、大学で知らなかったことを知ることができています。大学で学んできたことを最大限活かせる職場に就くことができたので、今後は大学で学んできたことを職場に活かしていけるように努めていきたいです。

株式会社鈴勝

株式会社鈴勝の社屋

製造業
調味料製造、開発、販売、醤油の販売を行っています。

株式会社鈴勝ホームページ(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開きます)

東京と焼津は思ったより近い

焼津に勤めることになったときは、多分、親もびっくりしたと思います。一人っ子で、地元も好きでしたし、おそらく都内で働くと思っていたはずです。私自身も、実家から通える範囲を考えていたので、焼津で働くことになるとは思ってもいませんでした。
食品会社の製造現場というと、都内で働ける場所というのはほぼありません。品質管理や製造現場で働くとなると関東地区でも敷地の広い群馬県や栃木県などになります。
製造現場で働きたいと思っていたので、焼津にくることに抵抗はありませんでしたが、最初に焼津に来たときは、正直、交通手段には苦労しましたね。千葉といっても東京寄りでしたから、交通手段は電車が当たり前。車がなかった1年目の頃は、自転車とバスで生活していました。

でも車を買ってからは、都市部に出るのにもそんなに遠くないですし、冷静に考えたら東京や実家にも行き来しやすい距離ではあります。入社当時は、親も何回か焼津に来てくれましたね。大学の友だちも一カ月に一回とか遊びに来てくれるんですが、よく連れていくのは駅前にある黒潮温泉や笑福の湯。自分自身が温泉好きということもありますけど、ゆっくり話せるのがいいです。過ごしやすく、友達や家族を呼びやすい場所だなと今は感じています。

エキチカ温泉くろしおの入り口

山本 隼一さんがオススメする焼津のイイトコ「焼津さかなセンター」

焼津さかなセンター

山本さんおすすめは「さかなセンター」。
焼津にきて初めて行った際に食べたのは、サクラエビのかき揚げ丼。
「サクラエビは静岡でしか食べられないですからね。とても美味しかったです」と教えてくれました。
営業時間:午前9時~午後5時
JR焼津駅から車で約5分。

まちかどリポーター

まちかどリポーター:まちリポ事務局

まちリポ事務局

焼津の魅力を発信する有志のリポーター「焼津まちかどリポーター」の運営事務局。
「旬」な焼津のヒト・コト・モノを発信するべく、まちかどリポーターにさまざまなサポート・支援を行っている。

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ページID:294

ページ更新日:2017年10月24日