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「焼津のつくだ煮屋さんマップ」を見て、つくだ煮屋さんに行ってみた!~有限会社ヤマコ小山商店編~

こんにちは。
焼津まちかどリポーターのFREEBYRDです。

みなさん、焼津佃煮協同組合が制作した「焼津のつくだ煮屋さんマップ」をご存知ですか?

焼津のつくだ煮屋さんマップの表紙

焼津のつくだ煮屋さんマップのうちの「有限会社ヤマコ小山商店」

 

まずわたしの目に留まったのは、美味しそうな桜海老のつくだ煮。載せていたのは、焼津市塩津にある有限会社ヤマコ小山商店さんでした。

 

電話で取材依頼をすると、

小山社長「そうだな、今は年末で忙しくて、あなたの手を借りたいほど忙しいよ~」
FREEBYRD「いや、わたしもぜひバイトに行きたいくらいです」
 

お忙しい中でも、親しみを感じるような会話に、「小山商店さんをぜひ取材したい!」という気持ちが高まりました。

ページ内メニュー

 

小山社長

まずは、小山商店さんへ買い物にいってみた!

百聞は一見に如かず、ならぬ、百聞は「一味」に如かず!

ということで、小山社長のお話を伺う前に、気になっていた桜海老のつくだ煮をゲットしようと、お買い物に行ってみることにしました。

小山社長によると、桜海老は少し濃い目の味付けなのだそうです。味付けも美味しく、ついつい癖になってしまいそう!

そんな私に対して、「食べ過ぎないでね(笑)」と小山社長は何度も念押ししてくださいました。

桜えびのつくだ煮の製造工程

 

小山商店さんの歴史

小山商店さんは昭和24年に城之腰にある新三商店の軒下を借りて創業し、昭和27年に焼津市焼津北に会社を移転。
昭和33年頃は、焼津駅前「日の出」ビル内にある一角を借りて、つくだ煮を販売していたそう。当時は、佃煮業界で愛用されてきたロウ紙(クラフト紙の内側をラミネートした袋。つくだ煮のように水気を含んだ食品を包むのに適した袋)で販売されていたそうです。懐かしいですね。
当時の販売所のお客様は、カンカンというブリキの容器に品物を入れて、担いで行商に出かける「担ぎ屋さん」が半数だったそうです。

その後、販売所の移転はありながら、昭和46年に現在の有限会社ヤマコ小山商店となりました。

小山社長は、その3代目。小山社長のおすすめは、疲労回復に良いとされる「くるみ」や発ガン抑制があるとされる「海老」などを使った「海老くるみ」。お茶請け、つまり、お茶との相性もぴったりのようです。他にも、「まぐろくるみ」「桜海老」や「切りイカ」「貝ひも」もおすすめなのだそう。

海老くるみ

まぐろくるみ

手頃な価格で、美味しいつくだ煮を!

小山社長「大きな声では言えないけど、直売所では毎日、特売価格でやっているので、ぜひ買いに来てください」

ちなみに、わたしが購入した「桜海老のつくだ煮」のサクラエビは台湾産のものを使用しているため、駿河湾産の価格の3分の1程度に抑えられているそうです。でも味はとっても美味しい!

その美味しさのヒミツを小山社長に聞いてみました。

小山社長「つくだ煮は、砂糖・醤油・みりんのバランスと煮る時間で勝負が決まります。保存食としてのつくだ煮は、家庭で2~3分煮るところを、工場では20~30分も煮ます。保存期間は常温で50日。商品によってはみりんが使用されておりますので、冷蔵庫に入れておけば、変色することなく、長い期間おいしく召し上がれますよ。」

つくだ煮の保存食としても魅力、長年受け継がれてきた製法に強く惹かれました。

ちなみに、みりんを使っているつくだ煮は冷蔵庫に入れて保存した方が良いそうです。「あんまり食べ過ぎないようにしてね」と、何度も言っていただきました。ごはんと一緒に食べるのに、つくだ煮は「ちょっと」がちょうど良いそうです。

小山商店さんのつくだ煮は、主に志太榛原地区で流通しているそう。繰り返しになりますが、直売所では毎日特売価格で行っているそうですので、ぜひ皆さんも、来店してみてはいかがでしょうか?

直売所

「おすすめの焼津」「焼津はこうなったらいいな」を聞いてみました。

小山社長「駅からおりたときに、焼津だなあとわかるといいな~。昔は、焼津はさばいた魚をそこら中に好き勝手に干しておいたり、焼津に行くと魚のにおいがしたりしたけど、今はそういう景色も見なくなってきたね。」

FREEBYRD「確かに今は、あまり見ないですね!」

小山社長「JR焼津駅の構内には列車のレストランもあったんだけど、ブルートレインのような列車でね、今はないよね…。あれよかったよね~。地元の人はあまり行かなかったかもしれないけど~。」

FREEBYRD「見た記憶があります!入ったことはわたしもなかったです!」

小山社長「焼津の幸をまとめて味わえるところがあるといいな~。」

FREEBYRD「いいですね~」

小山社長「焼津港でも焼津のおいしいものを味わいたいな~。」

FREEBYRD「いいですね~」

小山社長「船で釣りに出かけるなんていうのもいいよね~。」

FREEBYRD「いいですね~!わたしでも釣れますかね!」

編集後記

小山社長からいろいろなお話を聞いていたら、楽しくなって、あっという間に時間が過ぎていました。

これからの焼津にも興味を持っていらっしゃることも伝わってきて、焼津が大好きなわたしとしては、「もっとお話したい」「もっと知りたい」という気持ちが湧いてきました。それに、3種の調味料と煮る時間を計算し尽くされた小山商店さんのつくだ煮は、かなりの高付加価値商品であると感じました。

本当におすすめの品です。ぜひ、焼津の歴史あるつくだ煮を味わってみてください。

有限会社ヤマコ小山商店 直売所

  • 郵便番号:425-0085
  • 住所:静岡県焼津市塩津83の4
  • 電話番号:054-628-2567
  • ファクス番号:054-629-4571
  • 営業時間:午前10時~午後4時
  • 定休日:毎週水曜日・日曜日・祝日

まちかどリポーター

まちかどリポーター:FREEBYRD

FREEBYRD

横浜市出身で5歳から藤枝に移住。静岡県立大学を卒業後、営業職として勤務。幼少期からリトミック教室や合唱など音楽が好きで、学生時代から今もコピーバンドを組み、地域のイベント等で演奏している。

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ページ更新日:2021年3月15日