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海の町の恵比寿様に会いに行く~親水公園「ふぃしゅーな」から信香院~

いいお天気。どこかに行きたくてうずうずします。そうだ、海の神・恵比寿様に会いに行こう!ということで、焼津市小川にある長谷山信香院(ちょうこくざんしんこういん)さんまで散歩してきました。

「恵比寿様は商売の神様」

私が一番馴染みがあるのは西宮(にしのみや)神社の恵比寿様です。焼津駅前通り商店街の裏にある西宮神社が一番賑わうのは、11月の恵比寿講の時。日本中の神様が出雲に集合する神無月に、西宮神社の恵比寿様が留守番をし私たちを守ってくれるんだよと小さなときに教えられました。

ところが、何年か前に恵比寿様は招福円満の神様で、商売繁盛だけではなく大漁満足を授けてくれるのだということを知りました。

きっかけは「焼津七福神めぐり」で訪れた小川港近くの信香院さん。海の近くのお寺でにこにことほほ笑む恵比寿様は漁師町である焼津にピッタリ!右手に釣り竿、左手には鯛を持っている謎がその時初めて解けました。

恵比寿様には焼津市浜当目の那閉(なへ)神社でもお目にかかることができます。
今回は七福神巡りで訪れたあの信香院さんの恵比寿様に、久しぶりに会いに行くことにしました。

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スタートは親水公園ふぃしゅーなから

みなさんのんびりと釣りを楽しんでいます。釣り糸を垂らすおひとりに、今日は釣れますかと声をかけると、「まだまだこれから!」と答えが返ってきました。

晴天!海がきれい!

10分ほど進んでいくと、小川港が見えてきました。
一日で一番活気づくのは朝早くですが、残り仕事をしているのでしょうか。遠くで機械がカタンカタンと動く音がしています。

あれ
黒く動く物体が…

小川港とアオサギ

アオサギです!大きい!魚の匂いに釣られてきたのでしょう。

市場の脇を道路へ通り抜けると、避難タワーが!

津波避難タワー

 

ここのところ異常気象が続き、各地で津波が心配されています。焼津市では有事の際にすぐに避難できるよう、要所要所に避難タワーが設置(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開きます)されています。

せっかくなので上ってみましょう。

遠くに作業船が!

お土産はなあに?

避難タワーの向かいの小川漁港事務所に気になる写真が貼られていました。一押し商品のようです。事務所で聞くと、こちらでお求めいただけますとのこと。

さばチキンの紹介ポスター

マグロやカツオで有名な焼津ですが、サバもまた有名。小川港で水揚げされて加工された品質のいい塩サバは京都にも納められ、お祭りでは欠かせない鯖寿司に加工されるのだとか!私もサバが大好き。

さばチキンは骨がないため、そのまま食べるだけでなく、炊き込みご飯やサバサンド、アクアパッツァなどにも使えるとのこと。折角なのでお土産に一つ購入。

小川港魚河岸食堂

小川漁港には「小川港魚河岸食堂」が隣接されており、港町ならではの港飯を食べることができます。頼んだ商品が出来上がると、呼び出しアナウンスがあり取りに行く仕組み。
そのアナウンスが面白く、漁港の中で飛び交う音が割れたようなアナウンスにそっくり。港ならではの面白い食堂です。

 

少し先にある「岡田屋」はラーメン屋さん。
おや、岡田屋さんの裏側に小さな鳥居を見つけました。
こんなところにも神社があるのかしらと周ってみると、石碑が。

小さな鳥居と石碑

どうやら焼津市坂本の風情のあるお寺 林叟院(りんそういん)に関係あるようです。信香院はすぐそこ。何か経緯を知っているはずです。後で聞いてみましょう。

恵比寿様の寺へ

信香院に到着です。

信香院の外観

ご住職に案内していただき、ご本尊様の横にいらっしゃる恵比寿様を拝みます。

えびす様

にこにこ笑ってらしていいお顔。

それにしても、お寺に神様って面白いですねと聞くと、「日本の宗教は懐が深いんだよ」とご住職は笑われました。

御朱印をもらって。

そうそう
林叟院跡の石碑についてご住職に伺ってみました。

 

焼津の昔話にこんなものがあるそうです。
現在は海となっていますが、かつて小川港沖に林叟院があったそうです。
ある日不思議な老人が訪れ、寺のお坊さんに「ここは危ない。お寺を移すほうがよいでしょう。」と言うと、お坊さんを高草山のふもとまで連れていき、「ここに」と指さした途端消えてしまいました。お坊さんは教えに従い、今の焼津市坂本の地へ林叟院を移したそうです。

「言い伝えによるとね、次の年に大津波が起きて、林叟院の跡地は水に沈んでしまったそうだよ。」

とご住職。なんとも不思議で面白いエピソードです。でも不思議な力に護られるほど、地元の人たちの信仰が厚かったのでしょう。

石碑の裏側

さて、信仰が厚いといえばもちろんこの信香院も。

このお寺は、焼津市小川にあっ小川城の城主長谷川正宣(はせがわまさのぶ)の孫である長谷川正長(はせがわまさなが)に縁があります。正長はあの『鬼平犯科帳』でお馴染みの長谷川平蔵のご先祖様でもあります。

永正14年(1517年)の大きな暴風で、当時お坊さんたちの道場として使われるお堂だったこのお寺が流れてしまいました。当時小川城主だった正長がお堂の再建に大きな支援をしたのだそうです。その正長のお墓がこのお寺に。

正長のお墓

2024年、あの『鬼平犯科帳』が松本幸四郎主演の映画として帰ってきます!叔父の中村吉右衛門主演のテレビドラマは今も再放送されるほどの人気。どんな風に仕上がるのかとても楽しみです。
同時に『藤枝梅安』の映画公開も控えているそうで、池波正太郎ファンにとってワクワクする一年になりそう。もしかしたらファンが焼津・藤枝を巡礼してくれるかもしれないと思うと私もワクワクします。

そうそう!このお寺は長谷川正長にちなみ山号を長谷山(ちょうこくざん)としています。家紋も、長谷川家と同じ左藤三つ巴。もちろん平蔵と同じ家紋です。ぜひ映画で平蔵の家紋を確かめてみてください!

平蔵の家紋

長谷川平蔵のご先祖様が暮らしていた小川城については、焼津市歴史民俗資料館にて常設の展示があります。興味のある方はぜひ!

楽しいお話を聞いて、信香院を後にしました。

寄り道でつくだ煮屋を発見

よく歩きました。暑くなってきたので、近くのスーパーへアイスを買いに行きましょう。

…と手前でつくだ煮屋さんを発見!焼津には沢山のつくだ煮屋さんがあります。どこもカツオやマグロのつくだ煮を作っていて、それぞれ味が違ってそれぞれ美味しい!

 

こんなところにもつくだ煮屋さんがあったとは!

角煮の山上。折角なので入ってみましょう。

角煮の山上の看板

どのつくだ煮もおいしそう!

山上の角煮

堪えきれずにお勧めのお徳用を一袋購入。もう一つ、いいお土産ができました。
海を眺めながらスーパーで買ったアイスを食べ、今日のお散歩は終了です。

小川港

ちょうどお昼時。お腹がすきました。
小川港魚河岸食堂に寄って帰ろうかな?

曹洞宗長谷山 信香院(ちょうこくざん しんこういん)

まちかどリポーター

まちかどリポーター:かめ

かめ

焼津生まれ・焼津育ちの野菜ソムリエ。地元の野菜を調べる内、"生きた文化遺産"と呼ばれる「在来作物」と出会い、保存活動を続けている。活動の中で知った焼津の魅力を紹介しようとまちリポに参加。

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ページ更新日:2021年11月6日