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焼津市ふるさと納税課が「バーチャルマーケット2022 Summer」に初出展!~若い世代に焼津の魅力を伝えたい~
2022年8月、メタバース(インターネット上の仮想空間)で開催されるVRイベント「バーチャルマーケット2022 Summer」に、焼津市ふるさと納税課さんが初出展しました。
日本のIT企業・株式会社HIKKYが主催するバーチャルマーケット、通称「Vket(ブイケット)」のはじまりは2018年。メタバース上につくられた会場に企業やクリエイター、自治体が出展し、様々なモノを売り買いできる世界最大のバーチャルマーケットです。
現実と同じように国内外からの来場者と声で会話したり、コミュニケーションをとったりできるところが魅力です。
今回が初出展となる、焼津市ふるさと納税課の青島課長にお話を伺いました!
メタバース上につくられた焼津市ブース
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バーチャルマーケットへの出展を決めたキッカケは3つの悩み
若い世代の地域産品に対するイメージの浸透不足
焼津市のふるさと納税は全国的にも人気。しかし、その問い合わせの中には「魚と言っても具体的にどんな商品があるのか?」という質問が寄せられることも。若い世代を中心に、地域産品のイメージが浸透していないことが課題としてあったそうです。
また、自治体とITの結びつきは未だ薄いイメージもあるため、今回の出展で「自治体がITを使った地域振興に努めている」という話題性を持たせるねらいもありました。
コロナ禍でシティプロモーションのイベントなどが中止に
コロナ感染予防のため、コロナ前は当たり前に行っていたイベントやふるさと納税報告会のリアル開催ができなくなり、市内外の方との交流や新規顧客開拓などのためのPR活動も困難になっていました。
コロナ禍による世間全体の購買スタイルの変化
コロナ禍で外出が減り、焼津市内の直売店の売り上げが落ちてしまいました。反対に、首都圏を中心にふるさと納税やEC(ネット通販)の需要が伸びてきていることから、焼津市は市内事業者に対してECサイトの推進や支援を強化。
しかし、ふるさと納税においては現状、寄付をいただいたり、寄せられる問い合わせに応えたりする程度とほぼ一方通行で、コミュニケーションをとる機会がないのが悩みの種でした。
この3つの悩みを抱える中、青島課長はバズワードとなっていた「メタバース」に着目!
インターネット上の仮想空間・メタバースは、来場者同士で会話したり直接コミュニケーションをとったりできる上、市が地域産品の浸透を図りたい20~30代の若い世代が主に利用しています。
ネットワークを通じてのコミュニケーションが日常化している若い世代と自治体が、直接的な接点を持てる良い機会として、「これはおもしろそう!」と早速、メタバースイベントへの出展に踏み込みました!
焼津市のブースは「みなみまぐろ解体ショー」をメインアトラクションに展開!
市のブースの入口で来場者を迎える3Dやいちゃん
市のブース入口では、私も大好きな焼津のマスコット「やいちゃん(3歳)」が笑顔で迎えてくれます!(かわいい!!)
入口を抜けると、焼津の特産としてイチオシのミナミマグロ解体ショーを体験したり(実際に焼津市内の幼稚園などでは食育の一環で解体ショーイベントなども行われています)、漁船に乗って記念写真を撮影できたりと、焼津らしさ全開のブースに!
X(旧ツイッター)では解体ショー体験の動画がたくさん投稿されているのを見かけ、みなさん楽しんでいる様子がうかがえました。
大漁旗と船のフォトブース
その他、壁面にはインバウンド向けに製作された焼津のプロモーション8K動画が流れていたり、ふるさと納税返礼品のポスターも。
最もよかったのは、実際に焼津市の職員さんが接客し、国内外からの来場者のみなさんと直接会話をして焼津をPRされていたことでした。
やいづ親善大使の青木詩織さんがネギトロ丼を持って接客中
Vket出展で得た反響と可能性は
青島課長によると、今回のメタバースで焼津ブースに来場された方は、焼津との接点が無い方がほとんどのようです。
会場で行われたアンケート結果では、来場者層は焼津市がターゲットとしていた20~30代が85%。自治体がメタバース事業に参入する珍しさもあり、好意的な感想が多くみられたそうです。
さらに、ふるさと納税経験の有無については、98%が焼津への納税が未経験(「納税自体未経験」が44%、「やったことはあるが焼津は未経験」が54%)。今回の出展を通して、「焼津市に納税してみたいと思った」が21%、「興味を持った」が69%と、合計90%が好意的にとらえてくれたようです。
嬉しいことに、Vketをきっかけに焼津へふるさと納税をして、届いた返礼品の写真をX(旧ツイッター)でシェアしてくれていた来場者も見られました。
ネギトロ丼をPRする焼津市職員さんのアバター
今回、焼津市の出展は事前にニュースサイトなどでも多く取り上げられ、注目されていましたが、
焼津ブースへの来場者は延べ約14万人、マグロ解体ショーは実演回数約8万回、ふるさと納税課のXへの反応は約16万、内いいねは1,400以上獲得と反響は予想以上。
「本当にすべてのタイミングがよかった!これをきっかけに、焼津市の関係人口を増やしていきたい。ふるさと納税は関係人口の増加につながる最初の窓口なので、新しいお客さんを発掘することが大事。すでにリピーターが多い今だからこそ新規開拓に力を入れていきたい。そのためには、今回のように若い世代の多いメタバースなどのネットワークを活用して、まずは焼津を知って、興味を持ってもらうことが大事。今後も力を入れていきたい」
と意気込みをお話ししてくださった青島課長。また新たなチャレンジが楽しみです!
ふるさと納税課の青島課長(右)
取材を通して
自治体とIT事業が結びつくイメージがなかったので、焼津市がメタバースイベントに出展すると聞き、どのようなねらいがあるのかとても興味深く、そしてバーチャル空間での焼津を体験するのが楽しみでした。
今回、自治体の参加は焼津の他に大阪の泉佐野市さんもありましたが、私と同じ20~30代の世代が自治体や地域産品の事業者さんと、気軽にコミュニケーションをとる機会は日常にはほぼないので貴重な機会だと思います。
これをきっかけに何となく身近に感じたり、愛着がわく感覚もあったので、時代に合ったおもしろい試みだと感じました。
初のVR体験では、「仮想現実」という言葉がぴったりで、自分自身を自由に表現できる仮想の世界で、思うままに動くことができ、ボタン一つで国境も越えられます。
子どもの頃やっていたテレビゲームなどとは違い、自分がその場にいるというリアルな感覚を味わえました。次回までにVR酔いを克服するぞ!
覚えた自撮り機能で大好きなやいちゃんと記念の2ショット
まちかどリポーター
あきの
焼津で生まれ育ち、現在は焼津の水産会社で広報を担当。その中で焼津の良さを再発見したことをきっかけに、地元の人にも知られていないような焼津のおもしろさをもっと多くの人に知ってほしいと思い、まちリポに参加。
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ページ更新日:2022年10月26日