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芸術の秋、焼津駅前通り商店街がミュージアムに!「焼津カツオSHOWてん」に行ってみた
焼津カツオSHOWてんキャラクターのBonioくんのカツオ型しおり
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カツオの水揚日本一の焼津。
そんなカツオの町ならではのイベント、焼津駅前通り商店街が色とりどりのカツオ板アート一色に!
2021年10月16日(土曜日)~11月14日(日曜日)まで焼津駅前通り商店街で開催されていた「焼津カツオSHOWてん」。
はじまりは2019年。以来、毎年この芸術の秋に、「カツオ板」と呼ばれるカツオ型の木の板をベースに、一般作家さんや招待作家さんが思い思いの焼津とカツオを表現しています!
集まったカツオはなんと100匹以上!
作品は商店街のアーケードや店舗内に展示され、街中がカツオでカラフルに彩られていました。
東京五輪で活躍した卓球の水谷選手と伊藤選手が!
カツオの骨の硬さが伝わってきます
焼津に関わる多くの方の協力のもと開催しているこのイベント。
作品のベースとなる「カツオ板」は木の廃材を活用して、藤枝特別支援学校焼津分校の生徒さんが一枚一枚手作業で作られているそう。それぞれ木目の模様も違い、板の個性を活かした作家さんもたくさん見られました。
機械化が進み、簡単に大量生産がかなう世の中ですが、あえて「常に人の手によって作っている」とのこと。
焼津には現在でも手作業でのモノづくりを大切にしている企業、職人さんが多くあります。そんな焼津らしさもたくさん詰まったイベントだと感じました。
人の手をわたって作られたモノから伝わるあたたかさは、ひとしおです。
招待作家さんが語る芸術と焼津とカツオの結びつきと世の中に伝えたいメッセージとは
そして、ターントクルこども館で行われた招待作家さんのトークショーにも行ってみました!
今回参加された7名の作家さんのうち、5名の作家さんが登壇。作品に込めた想いや普段の活動について貴重なエピソードを聞くことができました。
ご自身の作品の説明をする作家さん
カツオのイメージだけでなく、海や漁業の未来へ向けたメッセージや昨今、叫ばれている海洋環境問題についての考えが作品に込められていることに、とてもうれしく思いました。
重厚感漂うカツオ型「護箪笥」(船箪笥)
裏には焼津のシンボルマークも
特に印象に残ったのが、七宝(しっぽう)という工芸を継承し、芸術として世に広める活動をする春田さんです。
春田さんは2枚のカツオ板を使い、鰹の字の由来でもある「堅さ」を船に積まれている丈夫な船箪笥で表現。清水区の出身であることから海やカツオに馴染みもあり、カツオの水揚日本一の焼津、またカツオに命をいただいていることへの感謝の気持ちを扉や引き出しを開けるたびに納めることができる。そんな意味も込められているそう。
さらに裏にはうれしいことに焼津市のシンボルマークも!トークショーに参加された中野市長も喜んでいらっしゃいました。
春田さんは、ご自身の活動の中で「役割を伝えていく」ことを大切にされているそうです。
私たち焼津まちかどリポーターも同じで「訪れてわかる、住んでわかる、焼津の魅力」をみなさんに伝える役割も改めて考える良いきっかけとなりました。
トークショーで挨拶をされる中野市長
フランセスクさんの作品「Reflexion~考える」
そして、スペイン出身のジュエリー職人で、森町在住のフランセスク・プラナス・セルベリョさんの、「カツオの住む海の世界と私たちが住む陸の世界は違うけど、同じ地球であること」「海洋環境問題をどう解決するのかを考えながら製作した」というエピソードに感銘を受けました。
また、食について深い興味のあるフランセスクさんにとって、「食事とは相手を理解するためにとても重要」。どんなものを食べているのか、何が好きなのか、こういった側面からも人を理解することができるのは新しい発見でした。
「芸術作家」というお仕事、伝統や素晴らしさ、また思想やメッセージを芸術で表現し、世の中に伝えていく。普段なかなか身近に感じることは多くありません。しかし、このイベントでは商店街を歩けば誰でも芸術に気軽に触れることができます。
エピソードを聞いた後に見る作品はまた見方が変わり、芸術の秋に相応しいイベントでした。
みなさんも期間中にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
ターントクルこども館
大熊さんの作品「未来のカツオ型海洋漁業基地」
色彩豊かな島村さんの作品
焼津の浜と波をイメージした北村さゆりさんの作品
まちかどリポーター
あきの
焼津で生まれ育ち、現在は焼津の水産会社で広報を担当。その中で焼津の良さを再発見したことをきっかけに、地元の人にも知られていないような焼津のおもしろさをもっと多くの人に知ってほしいと思い、まちリポに参加。
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ページ更新日:2021年11月5日