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Uターンした理学療法士が地域の未来のためにしていること

みなさんには、つい誰かに話してしまう人っていませんか?
私にはいるんです。
出会ってからここ数年、いろんな方とお話している時に
つい思い出し、つい例に出して紹介してしまっていた方が……!

そんな素敵な方はぜひまちリポでも紹介させていただきたい!
ということで、改めて取材させていただきました。

長谷川 瑞樹(はせがわ みずき)さん

長谷川さんは藤枝市出身。就職で首都圏に出てからUターンで焼津市にやってきた理学療法士さんです。
専門知識と経験を生かしてお仕事とは別に、市内各地で介護や腰痛予防の活動をされています。
活動開始から2年ほどでどんどん活躍の場を広げておられ、とにかく思いと行動力がすごいんです!

リハビリテーション専門職の市民活動

長谷川さんが運営しているは「地域を明るくするリハビリテーション専門職の会 静岡」という市民活動団体。理学療法士の知識と経験を生かして市内各地で介護予防(フレイル予防)や肩こり腰痛予防のための体操や講座を実施されています。

「地域を明るくするリハビリテーション専門職の会 静岡」では、長谷川さんの他にもリハビリテーションに関連する専門職や看護師が所属しており、みなさん病院や施設に勤めながら、市民活動として勤務外の時間を活用して地域で活動されています。

腕と背筋伸ばし(ウェルシップ焼津)

初めてお会いした時に、「お仕事でも既に様々な方の助けになっていると思いますが、どうして地域で市民活動をされているんですか?」と聞くと、長谷川さんはこう答えました。

「病院で働くと病院でできることの限界を感じることがあります。病院に来る方は痛みが強くなったり生活に支障が出たりしてから来院します。でも本当はそうなる前にできることがたくさんあるはずなのに、そういうことはあまり知られていないんです。だから、元気なうちからセルフケアできる人を増やしたいという思いがあります」

なるほど、自分自身で予防できれば、病院に通うほど状態が悪くなることも防げるし、そうして健康な人が増えれば地域にとってもいいことしかない。

足踏み腕振り運動(ウェルシップ焼津)

長谷川さんたちの活動は、高齢者向けの介護予防(フレイル予防)の体操もあれば、働く世代に向けた肩こり・腰痛の予防講座もあります。

私は長谷川さんたちが開催した肩こり・腰痛予防自主講座に参加したことがありますが、まず知識として体の仕組みと使い方を教えていただいてから、日常の動きを例に出しながら体にとっていい姿勢や体操をその場で実践できたので、「聞いて終わり」にならず、今でも思い出して実践しています。

身体機能チェックの様子。個別相談に応じることも。

Uターン、一からつながりをつくる

長谷川さんは就職を機に関東で理学療法士として働き始めました。

そのなかで関東で活動する「地域を明るくするリハビリテーション専門職の会」に出会い、予防活動への思いに共感して活動を始めたそうです。

結婚を機に2019年に焼津市にUターン。

静岡でも仲間をつくり、活動をしたいという思いで団体を立ち上げました。最初はつながりがほとんどない状態でしたが、ご自身で様々なところに足を運び、公民館で講座を開催されている方や社会福祉協議会、保健センターなど、各所と地道につながりをつくってこられました。

私自身もそんな中で出会った一人ですが、会う度に新しいところで講座を開催していたり、地域の方々とつながっていたりしていて、柔らかに力強く道を拓いていく長谷川さんにいつも驚かされています。

お仕事をしながら活動するのは大変なのでは?と思う方も多いと思いますが、
長谷川さんにとっては「市民活動だとある程度自分のペースで、自由にやりたいことができるからいい。大変な面はもちろんあるけど、楽しいですよ!」とのこと。

“みんなにとっていいことは、当然やった方がいいでしょ。だからやります”という姿勢。
その実直さと行動力が、ついいろんな方に紹介したくなる要因だろうなと思いました。

焼津に住んでみて

そんな長谷川さんに焼津の印象を聞いてみました。

「最初は、実家や職場にも行きやすいという利便性を考えて、焼津に住むようになりました。実際に交通の面でも150号線で移動しやすいですし、買い物などもしやすいと感じています。最近は子育ても始まり、ターントクルこども館や公園にもよく行っています。おもしろい公園が多いですよね」

いや〜そうなんですよね!道もそれほど混まないし、焼津って本当にちょうどいい具合に暮らしやすい!歩いて行ける公園もあれば、車で行ける大きい公園が複数あるのもいいところですよね。

活動してみて、焼津や地域に対して感じていることはありますか?

「人と触れ合いながら、だんだん焼津が好きになってきました。人柄があったかいなと感じます。関東に比べて接客や会話もゆっくりなんですよね。最初は少し戸惑いましたが(笑)でもそれがいいコミュニケーションにつながっていたり、雑談からネットワークが生まれていたりするのかなとも思います」

最近は介護予防だけでなく、地域づくりにも興味が出てきたという長谷川さん。
これからのご活躍がさらに楽しみです!

仲間、募集中!

「地域を明るくするリハビリテーション専門職の会 静岡」では、仲間を募集しています。
専門職はもちろん、地域のために何かしたいと思っている方、活動に関心がある方はぜひ一度、連絡をしてみてください!

「地域を明るくするリハビリテーション専門職の会 静岡」

問い合わせ:chi0reha.shizu@gmail.com

「地域を明るくするリハビリテーション専門職の会」(関東)

 

 

まちかどリポーター

michino

焼津市出身・在住。学生時代から地域のレジリエンス(回復力、折れない力)を育てる活動をする「静岡2.0」を運営し、2014年から市内で誰でも参加できる対話の場を開いてきた。人に出会い知るたびに焼津を好きになってきた体験をもとに、焼津の人たちの営みをもっと知り、魅力を伝えたいと思い、まちリポに参加。現在は焼津市市民活動交流センター「くるさ〜」の相談員を務める。1児の子育て中。

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ページ更新日:2023年12月5日