焼津市ホームページ ≫ まちかどフォトニュース ≫ バックナンバー ≫ まちかどリポーター一覧 ≫ Takako ≫ 子どもたちへの愛情いっぱい!「やいちゃんランチ」~焼津市の学校給食~
まちかどphotoニュース
ここから本文です。
子どもたちへの愛情いっぱい!「やいちゃんランチ」~焼津市の学校給食~
わたしは3人の小学生を育てていますが、何より悩むのは日々のメニュー…。
子どもに給食のメニューを確認して、食卓のメニューを考える、または用意した夕食が今日の給食と一緒だと子どもに言われたことがあるご家庭は多いのではないでしょうか。わたしもそんな1人です。
今回、まちかどリポーターとして焼津市内の小中学校に給食を提供している焼津市の学校給食センターを取材させていただく機会をいただきました。その時に学んだことをリポートします。
取材に応じてくださった栄養教諭の内川さん(写真左)と学校給食課長の関さん(写真右)
目次
子どもたちに人気!「やいちゃんランチ」デー
焼津市の学校給食には、月に1度「やいちゃんランチ」という献立が登場します。「やいちゃんランチ」とは、焼津自慢の食材のうち、給食の食材として利用可能な11品目(かつお節、黒はんぺん、かつお、さば、トマト、なると、ちくわ、桜えび、なまり節、しらす、なし)の中から3つ以上を利用した献立のこと。
焼津市学校給食センターでは、子どもたちに地元の食材を知ってもらい、おいしく食べることで親しんでもらいたいという思いから、この取り組みをスタートしたそうです。
「やいちゃんランチ」
わたしが取材をした日の「やいちゃんランチ」の献立はこちらです。
- はんかんむぎごはん
- なまり節そぼろご飯の具(焼津食材:なまり節)
- 和風おかかサラダ(焼津食材:かつお節)
- すまし汁(焼津食材:なると)
- 型抜きチーズ
- 牛乳
まず、お皿にはやいちゃんのイラストつき。すまし汁に入っていたなるとは、渦巻き模様に代わってやいちゃんがデザインされていました。か、かわいい!!
そして、「なまり節そぼろ」をのせたごはんを実食。なまり節を食べ慣れていなかったわたしですが、2食丼のようにすると味も食感も親しみやすく、子どもたちにも食べやすいことを知りました。こうすれば気軽に魚をとることができていいなと思い、自宅でもやってみよう!と食べながら意欲がわいてきました。おかかサラダとすまし汁で変化を楽しみながら食事ができ、とってもおいしくて、おなかいっぱい!大満足でした。
家庭でも活用したい!給食献立表
給食献立表
給食献立表には、その献立に含まれるアレルギー情報、「三色食品群」(注1)に分けられた食品(赤、緑、黄)や調味料が掲載されています。これらの情報は家庭でも参考になる貴重な情報です。人気の献立レシピや、食事にまつわるトピックス、児童や生徒が家庭科の授業を通じて考えた「リクエスト献立」のレシピも載っています。
興味深いので、わたしはいつも献立表をファイルに保存して活用しています。長期休み期間は3食を考えなければならず、メニューを決めるだけで頭がいっぱいで、栄養のバランスまではなかなか考えられていないのが現実です…。そんなときに閲覧するのがこの献立表ファイル。子どもが食べやすく、栄養のバランスもいいものがないかな…と悩んだときに頼りになります。
注1:三色食品群とは…栄養素の働きから、食品を3つのグループに分けたもの。
子どもたちの成長を食事面でサポートする栄養教諭
栄養教諭の内川さん
栄養教諭の内川さんにお話を伺いました。栄養教諭としては、栄養のバランス、食材などの仕入に加え、アレルギーへの配慮、調理のしやすさなど、様々な点に留意しながら献立を組み立てるそうです。また、地場産物である魚介類や黒はんぺん、ちくわなどの水産加工品を多く取り入れていることも特徴のひとつ。
特に、成長期の子どもたちには栄養素を豊富に含んだ魚を食べる機会を増やしたいと考え、味付けや種類にも工夫しているようです。魚を使った献立の日には、魚のマークが記されています。これには栄養教諭さんの「みんな、お魚を食べてね」という願いが込められているのです。
また、家庭科の授業などの機会を通じ、子どもたちの食育にも直接携わっているという内川さん。「偏食も多いと感じる子どもたち。いろいろな食べ物に触れ、アレルギーがなければ苦手でもチャレンジして味の幅や体験を広げ、すくすく育っていってほしい。家庭でも給食のことを話題にして食育を実践していただけたら。」と語ってくれました。
学校給食は、子どもの成長と子育て家庭を支えている
焼津市学校給食センター内の様子
焼津市学校給食センターは、小学校13校、中学校9校、あわせて22校に給食を届けています。1日に約10,500食の給食を提供している大規模なセンターで、市内の小中学校を4つのブロックに分け、4種類の献立を調理しています。これはリスク対策のひとつで、献立を分けることにより、食材の調達や調理機材の利用などを分散させているということでした。
また、食材や調味料をはじめ、様々な商品の物価が高騰するなか、焼津市では令和5年度の「学校給食食材費高騰対策事業」として、1億円近くの予算を捻出し、独自の対策を講じていることも知りました。給食費は小学生で1食1人あたり256円、中学生で302円。保護者の負担が増えないように、小中学校の給食費を据え置き、これまでどおり栄養バランスや量を保った安全な学校給食を安定的に提供してくれていることに、あらためて感謝する機会となりました。
今回の学校給食センターの取材を通じて、子どもたちの日々の成長は、地域の多くの方々に支えられていることを強く感じました。また、私たち親世代も支えてもらっているということを再認識しました。おいしい給食に感謝!ありがとうございます!
関連リンク
- 農林水産省「実線食育ナビ」(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開きます)
- 参考「焼津市学校給食レシピ集」(焼津市ホームページ)(別ウインドウで開きます)
まちかどリポーター
Takako
県東部出身で、結婚を機に焼津に縁を持ち、現在は藤枝市在住、3人の子育てをしている。焼津をもっと知る機会になればと思い、まちリポに参加。
ページID:70
ページ更新日:2024年2月29日