西焼津の歴史を深堀りしてみた

みなさん、こんにちは！
焼津まちかどリポーターのYUKAです。

最近、世界情勢や経済情報をニュースで見るたびに、人口減少や円安の日本は今後どうなっていくのだろう？ということが気になりだしました。

そして、私たちが置かれている状況や立ち位置を知るには、歴史から学ぶ他はないのではないか。
そう考え、歴史に興味を持つようになってきました。

特に、自分の住んでいる地域の歴史を知りたい！と思い、焼津市歴史民俗資料館の藁科さんにお話を伺ってきました。

 

（YUKA）早速ぶしつけな質問で申し訳ないのですが、西焼津に観て周るような史跡はあるんですか？

（藁科さん）はい、もちろんありますよ。今年の2024年1月27日に西焼津（豊田地区）の歴史を知るバスツアーを開催しました。「バスに乗って地域再発見の旅～旭傳院・田中城跡周辺の歴史探訪～」というものです。

 

（Y）私もそのツアーを広報でみて申し込んだのですが、キャンセル待ちですと言われ泣く泣く諦めました…。人気があったようですね。

（藁）そうなんです。市内の方を中心に、リピーターの方も多くて毎回すぐに満席になってしまいます。

（Y）内容はどんなものですか？

（藁）豊田地区にはシーガルドームがある保福島辺りに、隣接する藤枝市の「田中城」に関連した神社や史跡がたくさんあります。大河ドラマにもなった家康との関連エピソードも多くあり、興味深いですよ。

（Y）面白そうですね。ちなみに豊田地区に関して、さらに詳しい地区ごとの歴史は分かりますか？

（藁）はい、例えば地名を調べるとその地区の歴史が見えてきます。豊田には「五ケ堀之内（ごかほりのうち）」という地名があります。一説には、戦国時代に小川城にいた長谷川というお殿様がお城を築くとき、たくさんの土が必要で、田畑の土を取って城を作り、その跡が五つの大きな堀となったそうです。この堀を「五つ堀」と呼んでいましたが、だんだん「五ケ堀」と呼ぶようになり、その内側を「五ケ堀之内」と呼ぶようになったと伝わっています。

（Y）そうなんですね！地名にも昔の人の息吹が感じられて面白いですね。

（藁）そうですよね。他にも、地域それぞれの由来が書いてある資料もたくさんありますので、気になる方はぜひ歴史民俗資料館へお越しください。焼津図書館にも郷土史のコーナーに資料があるので、そちらもご利用くださいね。

 

藁科さんはこんなこともおっしゃていました。

「ある公民館で、“うちの地域にはそんな歴史なんてないでしょう”と言われるのですが、いやいやありますよ、とその地域の歴史をお伝えすると、“へぇー！こんなこと知らなかった！"と驚かれます。歴史は、知っているとたくさんあるものになりますが、知らないと無いものになってしまうんです」と。

 

そうですよね。

私も今回の取材を通して初めて自分の住んでいる土地の歴史を知り、先人たちの営みに触れた気がしてなんだか愛おしい気持ちになりました。

 

知るから好きになる

↓

好きになるから大切にする

↓

大切にするから受け継ぎたいと思う

 

代々歴史はそうしてつながってきたのだと思います。

実は私は歴史にあまり興味がありませんでした。
しかし、年齢を重ねて色々な事を経験していくたびに先人たちに思いをはせ、共感し、尊敬の念を抱くようになりました。
知れば知るほどその土地も人も大切にしたくなるのが、歴史を学ぶ意義だと感じました。

そして、説明をしてくれた藁科さんはプライベートでも神社仏閣巡りが趣味なんだとか。
1聞いたら10答えてくれる熱烈な歴史マニアで、次から次へと話が展開していき、聞いていてとても面白かったです！

みなさんもご自身の地域のことを知りたい方は、焼津市歴史民俗資料館や焼津市立図書館に資料がたくさんありますので、ぜひ1度足を運んでみてくださいね。そして、藁科さんのあふれ出る歴史愛にも触れてみてください。

 

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ページ更新日：2024年10月11日