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山福水産の工場見学で-55℃の世界を体験してきました

こんにちは!
まちかどリポーターのYUKAです。

今年の夏も本当に暑かったですね。
子どもの夏休み中も熱中症アラートが出て、なかなか外で遊ぶことができないほど猛烈な暑さでした。
そんな夏休みも終盤にさしかかった8月21日に、「すげえら焼津オープンファクトリー2024」という企画で、焼津市内の計8社の工場見学が開催されました。

我が家のお魚大好きな息子は、「超低温の冷蔵庫でマイナスの世界を体験してみたい!」ということで「山福水産株式会社」の工場見学に参加しました。

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ドキドキの工場見学

近くに来るとお魚の香りがしてくる工場


はじめに工場内の加工場を見学しました。

丁寧でスピーディーな作業がめまぐるしく展開される加工場

 

食い入るように加工場を見学する私たち


ここでは、原料のカツオが4つ割り(ロイン)の状態になる加工工程を見学しました。家庭での魚食は縮小しているけれど、回転寿司での魚の需要は増えているそうです。また、大手すしチェーンのカツオやマグロの大部分がこの焼津で賄われていることを知り、焼津市民としてとても誇りに思いました。

次にお待ちかねのの「マイナス55℃の世界」を体験しに冷蔵庫へ向かいました。

モクモクと冷気が流れ出る冷凍庫

 

冷蔵庫に入る前に「庫内に入ったらこれを振り回してみてくださいね」と配られたタオル


冷蔵庫へ入るにあたって長袖を着て一応は防寒をしていきましたが、中に5秒もいると経験したことのない寒さに体がびっくりしているのが分かりました。呼吸をしようとすると、とにかくむせるむせる(笑)息をするたびに突き刺すような冷気で咳が止まらなくなり、大変なことになりました。
 

画んな大人を横目に楽しむ息子


濡れたタオルは10回も振り回すと、あっという間に凍りました。こんな中で日々作業されている従業員さんたちは、本当にすごい!
 

あっという間にカチンコチンになったタオル


子どもたちは「寒い寒い」と言いながらも楽しそうにしていましたが、私は「もうムリムリムリ!早く開けて~!」と半ば半泣きになりながら早々に扉をあけてもらいました。冷蔵庫から出ても、しばらくはガタガタ震えていました。
 

気温差でくもるメガネ

社長の想い

部屋に戻ると、徐々に体が溶けるようにほぐれていきました。
そこでは社長の見崎真さんが、会社の歴史や製品出荷の様子を動画も交えながら熱心に説明してくれました。

分かりやすく情熱的に伝えてくださる見崎社長


特に子どもたちが1番食いついたのは、焼津港のせりの説明でした。普段は見ることのできないせりの様子を動画で見て、何を話しているか分からないところから、解説つきで改めてみると理解することができました。「本当だー!そう言ってる!」と専門用語を聞き取れたことが嬉しかったようです。

また、2018年からは加工で出た使わない部分を肥料にしてお米を育てて、「こめふく」というおにぎり屋さんをオープンしたそうです。

お魚の栄養で立派に実ったお米


「全て残さず使い切る」まさにSDGsの取り組みですよね。それにしても、かつおやマグロを肥料にしたお米はどんな味なんだろう…と興味が湧きました。

そして、最後に社長が「かつおを正しい価値で提供したい」とおっしゃていたのが印象的でした。カツオのたたきなどの製品になるまでに、漁獲、水揚げ、セリ、加工、流通とすべて人の手が加わっています。時には命がけの危険な作業もあります。そんな工程を経てやっと製品になったものを、「決して高く売りたいわけじゃない。その価値をきちんと認めてくれる人に提供したい」と。その熱い思いにジーンと心が震えました。

我が家は毎日お魚を食べますが、周りの人の話を聞くとそれはかなりの少数派だと知りました。回転寿司も良いけれど、もっと家庭での魚食を広めたい!改めてそう思いました。

そして、最後に「炭火焼かつおたたき」を試食させて頂きました。

もっちりとして臭みがなく香ばしい絶品の「炭火焼かつおたたき」


あまりに美味しくて子どもたちはおかわりを頂き、タレまで飲み干していました。
帰り際に「炭火焼かつおたたき」と「とろかつお」を購入し、さっそく夕食で頂きました。みんな「脂がのっていて美味しい」と喜んで食べていました。

お恥ずかしながら、私は今回の工場見学で山福水産を初めて知りました。でもその企業の歴史や想いを知った上で商品を頂くと、とっても味わい深く感謝の気持ちが湧き出てきました。子どもたちにとっても最高の食育になったと思います。

焼津にはまだまだ知らない魅力的な企業が沢山あります。今後も親子で知らない世界を知って、新たな視点を持てる機会が増えていけばいいなと感じました。みなさんも、焼津市の工場見学の機会があればぜひ参加してみてくださいね!

山福水産株式会社

こめふく

まちかどリポーター

まちかどリポーター:YUKA

YUKA

福島県出身。東京で働いていたが、 結婚を機に焼津に。 現在は4人の子どもの子育て中。 焼津は自然豊かで人が温かく、 かつ食べ物が美味しくて子育てしやすい、なんでも揃っている素晴らしい街!だからこそ、 それが標準装備になっている地元の方が気づきにくい 焼津の魅力をもっと多くの人に知ってほしいと思い、まちリポに参加。

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ページ更新日:2024年10月24日