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地域と共に21年、高校生が運営する会社「フィッシュパラダイス魚国」の軌跡

11月23日(土曜日)に焼津さかなセンターで行われた、焼津水産高校の流通情報科の皆さんが経営する会社「フィッシュパラダイス魚国(うおこく)」の直売会に行ってきました!

同校教諭の近藤昌幸先生と3年生で社長の高根冬舞さんからお話をお伺いしました。
 

3年生で社長の高根冬舞さんと教諭の近藤昌幸さん

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フィッシュパラダイス魚国とは

ーーーどういう経緯で始まりましたか?

(近藤先生)魚国は私が21年前に生徒と一緒に立ち上げた会社です。
当時は流通”経営科”となっていたため、「どうやったら経営を実践的に学べるだろうか?」と生徒と一緒に考えました。

その結論が「会社を興して実際に経営してみる」であったため、ゼロから資本金を調達して仕入れから販売まで行う会社を設立しました。

 

ーーー面白いですね!ゼロからの立ち上げは相当大変だったと思いますが…

(近)はじめは資本金の調達に苦労しました。

しかし、商店街の活性化という目的で焼津周辺の商店街などで実習製品のツナの缶詰などを販売したところ、メディアにも広く取り上げられて話題になりました。

そして予想以上に売り上げを出して、利益を全て寄付した年もありました。

 

ーーーどんな商品を販売していますか?

(高根社長)主に同校の食品科学科が製造したツナや小豆の缶詰や、のりの佃煮を販売しています。

それに加えて、魚国の営業部が全国から仕入れたおススメの水産加工品を販売しています。

食品科学科が製造したリピーターが多いツナ缶

リクエストがあり製造を始めたあずき缶

 

ーーー仕入れる商品はどうやって決めるのですか?

(高)まず営業部がSNSや口コミを頼りに情報収集をします。
その中で気になったものを取り寄せて試食して意見を出し合います。

最終選考に残ったものを役員会に上げて、そこで選ばれたものを販売する流れです。

全国から仕入れたおすすめの商品

 

ーーー商品の仕入れ1つをとっても、本当の会社のようですね。

(高)はい、ただ意見がまとまらない時は苦労することもあるので、みんなの意見をうまくまとめることが自分の役目です。

 

ーーーやっていてよかったと思う時はどんな時ですか?

(高)お客さんから「前に買ったやつ、美味しかったよ!」と言われた時は嬉しかったです。

地域と共にある会社

ーーー今後の目標や夢を教えてください。

(高)この活動を通して水産商品をより多くの人に知ってほしいと思います。

(近)21年間のこの活動を通して、魚国の認知度が上がり市内のマルシェやイベントなどにも呼ばれることが増えてきました。

そして、卒業生の中には自分で会社を興し、経営する子もでてきました。
ここで得た知識や技術を生かして、地域で活躍してくれる生徒が増えてくれれば嬉しいなと思います。

そして、来月には焼津市議会議員の方との意見交換会も予定しています。
地域を盛り上げ、いつまでも必要とされる存在でありたいと思っています。

元気に商品をおすすめする売り子のみなさん

取材を終えて…

私も取材後に買い物をしたのですが、

「これは人気商品で残り出ている分しかないんですよ」
「こちらはお子さんからも大人気商品でよく売れていますよ」

など、とにかく元気で売り方がうまい。

こちらまで元気になって気分が上がり、おかげで沢山買ってしまいました笑(笑)

画間違えないようにと集中するレジ打ち係


高校生のうちに商品の仕入れから販売まで一貫して経験できるのは、大変貴重で面白いなと感じました。

そして何より、21年前にゼロからこのプロジェクトを立ち上げた近藤先生の熱意に感動しました。

21年前に手探りで始まった活動が、今なお引き継がれて、地域になくてはならない存在になっていているフィッシュパラダイス魚国。

みなさんもぜひ魚国の元気いっぱいな高校生に会いに行ってみてくださいね!

まちかどリポーター

まちかどリポーター:YUKA

YUKA

福島県出身。東京で働いていたが、 結婚を機に焼津に。 現在は4人の子どもの子育て中。 焼津は自然豊かで人が温かく、 かつ食べ物が美味しくて子育てしやすい、なんでも揃っている素晴らしい街!だからこそ、 それが標準装備になっている地元の方が気づきにくい 焼津の魅力をもっと多くの人に知ってほしいと思い、まちリポに参加。

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ページ更新日:2024年12月4日