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【若き魂が躍動する焼津市~まちづくりへの多様な参画の仕方~】総合型地域スポーツクラブみんなのASOBI 共同代表 森 千春さん

若き魂が躍動する焼津市~まちづくりへの多様な参画の仕方~

まちかどリポーターのケンフィーが焼津市で活動する若い方々にインタビューし、彼らのまちづくりへの想いや原動力、きっかけなどを伺い、「こんなやり方でまちづくりに参加できるんだ」「私たちも何かできるかも」とアクションを促す企画です。みんなで焼津市を盛り上げましょう!

今回は、総合型地域スポーツクラブ「みんなのASOBI」共同代表 森 千春さんに、総合型地域スポーツクラブの概要から、焼津市を拠点に活動する「みんなのASOBI」の活動についてお話を伺いました。

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東日本大震災で被災し、静岡に移住

森さんは、2011年3月11日に起きた東日本大震災で被災し、一期一会のご縁もあって静岡に移住してきました。被災時に、周りのご縁に助けられた経験から、人を変えることはできなくても人が変わるきっかけにはなれるのではないかと思い、2017年から静岡県内でカフェ会や交流会、アクティビティ体験などのイベントを主催していくことになります。

森さんが主催されたアクティビティイベントの様子

移住後は、富士宮市に住みながら静岡市まで通勤していたため、イベントの企画も静岡県東部寄りでした。そこから個人事業の独立や結婚などを経て、現在お住まいの焼津市にやって来ましたが、ちょうどそのあたりで新型コロナウイルスによる感染脅威に直面することになります。

2020年2月に、ダイヤモンドプリンセス号の感染を皮切りに、日本全国で新型コロナウイルスに対する警戒体制が取られました。もちろん森さんが主催するSOONでのイベント活動にも大打撃を与えることになり、2020年3月から2022年9月までの2年半、イベント活動を休止することになります。

総合型地域スポーツクラブ立ち上げのきっかけ

新型コロナウイルス感染拡大によりイベント活動の休止を余儀なくされた中、森さんはInstagramマーケティングの勉強や、オンラインで全国の方々との交流に励んでいました。

多い時で、1日4〜5件のアポをこなすほどだったという当時の状況を振り返って、森さんは「みなさん同じだったと思いますが、未曾有の事態に身動きがとれず、何をやるにもポジティブに行動を起こしづらい日々が続きました。それでも人生は一期一会の連続ですので、歩みを止めてはいけないという信念に素直に従い、できる行動を起こしてきました」と言います。

 

そんな中、イベント活動の命運を分けた1人の方と出逢います。その方は、千葉県八千代市で総合型地域スポーツクラブを運営されている方で、その方から総合型地域スポーツクラブについて教えてもらった森さんは、元々のイベント活動の基盤をベースとして、総合型地域スポーツクラブに参入することを決めます。

そして2022年10月7日、イベント活動を再開しました。再開後の1発目は女子カバディ日本代表強化選手に協力してもらって「カバディ体験会」を焼津市総合体育館シーガルドームで実施。大いに盛り上がりました。

カバディ体験会の様子

現在はバスケットボールとフットサルが中心に

カバディ体験会を開催後、元インターハイ出場選手に協力してもらってバレーボールを実施したり、静岡でバドミントンのコーチをされている方に協力してもらってバドミントンを実施したり、様々なスポーツイベントを開催してきました。

 

その流れで、サッカーでブラジルに留学した方や、ドイツでも活動されていた元なでしこリーグ選手の協力のもと「初心者向けフットサルイベント」を実施し、現役でバスケットボールに取り組む大学生の協力のもと「初心者向けバスケットボールイベント」を実施したところ、今ではその二つが人気イベントになり、現在は、月1回ずつ「初心者向けフットサル」「初心者向けバスケットボール」を開催しているということです。

初心者向けフットサル

初心者向けバスケットボール

また初心者向けに絞ったことで、大人も子どもも一緒に参加できるようになり、「子どもたちをサッカー教室に連れて行っても親は見ているだけだけど、みんなのASOBIのフットサルイベントなら子どもと一緒に参加できてありがたい」という参加者も増えてきたといいます。

中学校の部活の地域移行も視野に

学校教員のブラック労働が問題視され、その中でも部活に対する教員の負担を減らす動きが静岡県内でも出てきています。また少子化の流れを受けて、部活動の枠組みだけでは正規チームを組むことができない学校も出てきているほど深刻な問題で、この解決策として「総合型地域スポーツクラブ」が注目されています。

 

森さん自身も、バスケットボールに参加する中学生の保護者から「中学校では指導者が足りず、しっかり教わる機会が少ないため、こういうイベントはありがたい」と伺ったことから、みんなのASOBIも中学校の部活の受け皿にしていきたいという想いを胸に秘めているといいます。

 

そのため、2024年1月からバスケットボールイベントを月2回に増やし、1回はこれまで通り、初心者向けのエンジョイイベント、もう1回は経験者向けのスキルアップイベントを検討しているそうです。

総合型地域スポーツクラブとは?

日本スポーツ協会及び各都道府県のスポーツ協会が管轄する「総合型地域スポーツクラブ」は、多種目・多世代で構成された地域のスポーツコミュニティとして、生涯スポーツを推進しようとする国の取り組みのひとつで、10年ほど前から始まり、今に始まったことではありません。

 

森さんは現在、本業である株式会社の役員の仕事と両立して、総合型地域スポーツクラブの運営に関わっていて、本業の仕事が総合型の活動を支え、総合型の活動が本業にも活きているといいます。

聞いたところ、本業では還元率100%以上の世界初のポイントシステムを提供しているそうで、みんなのASOBIでも参加者さんに経験と満足度を得てもらいながら、ポイント還元もできる新しい仕組みの導入を進めているようです。

また、総合型の活動から仕事に繋がるご縁が生まれることもあるそうで、森さん自身も「僕の人生が総合型だと思います!」といってました。

 

さらに本業とは別に、この活動に励んでいることについては「普段の仕事は基本在宅ワークなので、みんなのASOBIのイベントが運動の機会になってます」と、前向きに話してくれました。

 

社会人になると、経験者同士でスポーツを楽しむイベントは多いですが、初心者が楽しめるイベントがほとんどなく、運動の機会を作りたくてもジムに通うしか選択肢がありません。

焼津市を拠点に活動する総合型地域スポーツクラブみんなのASOBIでは、熟練者の方が講師となって初心者に向けて基礎練習からサポートしてくれるので、初心者の方でも楽しく運動することができます。

 

Instagramで活動の様子が確認できるみたいなので、興味があればチェックしてみてくださいね。

ちなみに運営に興味がある人も募集中だそうです!

まちかどリポーター

まちかどリポーター:ケンフィー

ケンフィー

1994年生まれ。兵庫、岡山を経て静岡へ。ITエンジニアの傍ら、様々なイベントの運営に関わる。2017年頃から始めた個人での取材経験を活かして地域創生に関わるため、まちリポに応募。

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ページ更新日:2024年1月19日