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焼津市のペットショップ「跳丸」 愛情と責任で育む命のつながり

静岡県焼津市にある、とある小さなペットショップが注目を集めています。

「ペットショップ跳丸」では、わずか4畳半という限られたスペースながら、フクロモモンガ、ハリネズミ、ヒメハリテンレック、カイロトゲマウスといった珍しいエキゾチックペットたちを育てています。

「ペットショップ跳丸」入月オーナー


また、責任あるペット販売を通じて動物たちの命に責任を持ち、飼い主との幸せな関係を築くための活動を行っています。

店内の様子

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愛情あふれる飼育環境

このショップでは、動物たちの健康を第一に考えた飼育環境を整えています。ペットたちには野菜や果物、宮崎産鶏むね肉、地元焼津産のカツオといった体に良い食材を与えています。そのため動物たちは健康で元気に育っています。

一方で限られたスペースのため、飼育できるペットの数は60~70匹が限界。この制約の中でも、動物たち一匹一匹に愛情を注ぎ、大切に育てています。
 

生まれたてのフクロモモンガ親子

ペットを迎えるという責任

跳丸さんは、ただ動物を販売するだけではなく、販売の際には飼い主が動物を家族として迎える覚悟があるかどうか、将来的に適切なケアを続けられるかを丁寧に確認します。

また、動物たちが長生きすることや、歳を重ねることで起こる変化、例えば毛が抜けたり匂いが強くなったりすることについてもきちんと説明します。

「子どもがゲーム感覚で飼いはじめ、育てることに飽きたからといって家族に丸投げするのはダメです。大きくなっても面倒を見続ける覚悟はありますか?命あるものを迎える覚悟が必要です」とオーナーである入月さんは語ります。

この考え方は、ペットの命に対する深い責任感と愛情を象徴していると私は思いました。

フクロモモンガ

アフターフォローと地域社会への配慮

飼い主がペットを迎えた後のアフターフォローも重視されています。全てのペットに細かく対応するのは難しいため、ペット保険の紹介、健康に良いエサ、飼育に便利なクリーナーの販売など、飼い主が快適に世話を続けられるようなサポートを行っています。

動物の救急救命士、レスキュー士の資格であるエキゾチックペットセーバーを所持しており、この資格取得もご案内しているそうです。

全国のイベントにも積極的に出展し、オーナーとの関係性を大切にしています。動物販売を行えないイベントでも、体に良いエサを販売することで動物を大切にする文化を広げているそうです。

「命のつながりを大切にし、最後まで責任を持つ」という理念がここにも表れていると思いました。

地元焼津産のカツオを使ったペットフード

地域に根ざした活動と未来への展望

跳丸さんでは焼津市に根ざしながらも、全国規模で命の尊さを伝える活動を行っています。その一方で、限られたスペースやリソースの中でどのように命を守り、飼い主とペットの幸せな関係を築くかという課題にも向き合っています。

「価格競争ではなく、動物たちの価値を伝えたい」というオーナーである入月さんの言葉には、命を大切にする信念が込められています。

このショップの取り組みは地域社会だけでなく、動物と人との関係を考えるすべての人に向き合い続けるものです。

ぜひ、焼津市のこの4畳半のペットショップを訪れ、命の重みと動物への愛情を感じてみてください。

ハリネズミ

まちかどリポーター

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紅林

吉田町出身。焼津市の食べ物に心を掴まれてファンになる。現在、東京と焼津市の二拠点で中小企業診断士として中小企業の支援を行っている。焼津市のおいしい食べ物をもっと知りたい思いからまちリポに参加。

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ページ更新日:2024年12月25日