焼津市ホームページまちかどフォトニュースバックナンバーまちかどリポーター一覧風そよぐ ≫ 150年の歴史が磨いた、究極の『ふだん使い』。やいづ善八がつなぐ、焼津のだし文化

まちかどphotoニュース

ここから本文です。

150年の歴史が磨いた、究極の『ふだん使い』。やいづ善八がつなぐ、焼津のだし文化

マルハチ村松の歴史からやいづ善八シリーズの成り立ちまでお話を伺った、河島正倫さん


焼津市民なら誰もが知る、あの「カツオの香り」。
でも、お家でとるおだしが「プロの味」に変わるとしたら……食卓がちょっと楽しみになりませんか?
今回は、150年以上焼津の魚文化をリードしてきた老舗、マルハチ村松の「やいづ善八(ぜんぱち)」シリーズの魅力に迫ります!

ページ内メニュー

 

焼津鰹節の「基準」を作った、伝統のバトン

左から河島正倫さん、五代目・村松善八さん、杉山千尋さん

「マルハチ村松の歴史は、まさに焼津鰹節の歴史そのもの。
その歴史と覚悟を引き継ぐため、代々『善八』の名を継ぐ『襲名制』をとっています」と語るのは、株式会社マルハチ村松 家庭用推進室の河島正倫さんです。
「私たちにとって『善八』は単なる名前ではなく、150年の技術と信頼を背負う覚悟の象徴です」と続けます。

初代・村松善八さんは日本で初めて鰹節の品質規格を確立し、「焼津鰹節標準型」として各地に広めました。その後、二代目が「鰹エキス」「鰹の素」を開発、四代目がロングセラーになった粉末タイプのだしの素「パウミー」を開発し量産化。
そして現在の五代目が本物のだし「やいづ善八シリーズ」を誕生させました。
代々の善八さんが、現状維持に満足せず常に新しいことに挑戦し続けてきたことで、だし文化が受け継がれてきたのです。

栄養士さんの「家でも使いたい!」が原動力になり小売り開始

パウミーをはじめ、鰹の素、だしパック、めんつゆなどが並ぶ

四代目が開発したパウミーは、うま味調味料をバランスよく配合し誰が使っても「味がバシッと決まる」利便性を極めたロングセラーです。
マルハチ村松は、栄養価や塩分、コストなど様々な制限があるなか、病院や学校給食などの集団給食などを支える「プロ御用達」として、パウミーなど調理だしを全国の施設、メーカーに卸してきました。
シビアな条件下で戦うプロの栄養士さんや調理員さんたちの厳しい要求に応え続けてきた歴史が、今の品質につながっているのです。

転機となったのは、給食センターの栄養士さんからの「こんなに美味しいパウミーをぜひ家でも使いたい!」という熱心なラブコールでした。
その声に応えようと、2008年に創業の地で「マルハチ村松 浜通り店」をオープンし小売りを開始。
まずは、「業務用サイズ500g」をそのまま一般消費者に販売しました。
1袋でみそ汁600杯が作れるというプロ仕様を、家庭用にまとめ買いするファンが多い人気商品です。

その後、少ないサイズがほしいという要望に応え、2025年の冬に「家庭用サイズ(50g)」が登場。
より使いやすく進化したのです。パウミーはみそ汁だけでなく、フライドポテトにひと振りして「やみつきポテト」に、天かすと青のりと混ぜて「たぬきご飯」に、調味料としても大活躍!

業界ではトップシェアを誇るマルハチ村松が、小売りを始めたことで一般消費者にも認識されるようになり、2017年、満を持して究極のだし「やいづ善八シリーズ」が登場しました。

本物の味を追求受け継がれた社長の名前がブランド名になった逸品

やいづ善八シリーズの主力商品。手前が「だしプレッソ」、後ろが「やきつべのだし」

やいづ善八シリーズは「うま味調味料や酵母エキスに頼らない」哲学を貫き、黒子として素材の味を引き立てる、だしのブランドです。

2000年代初頭のだしブームで、各社が「調味料」に工夫をこらした商品を販売するなか、やいづ善八は化学調味料や食塩は一切使わず、だし素材は国産原料だけで勝負。
だし専門店ならではの「素材本来の味」を追求しただしパックで差別化をはかりました。
そして「商品」に自信があるからこそ、ブランド名には社長の名前を採用しています。

2017年発売の「やきつべのだし」は、 焼津産鰹節のうま味がギュッと詰まっただしパックでやいづ善八シリーズの看板商品。
2020年発売の「だしプレッソ」は、ぜいたくな香りが広がる液体だしで料理家から「自分の味がつけられる」と評価されたことから一気に口コミで広がった人気商品。これまでの「家庭用だし」の常識を覆すような豊かな風味が魅力です。

高度な要求をこなす、150年の技術の蓄積

だしプレッソ。コップに注ぐと濃さが分かる。香りも味も濃厚

「実は、やいづ善八シリーズの開発秘話とか苦労話をお伝えするのは難しいんです」と河島さん。
150年、プロたちの厳しい(時には無理難題な!)要望に応え続けてきた圧倒的な技術力の蓄積と、膨大な天然物の在庫量によるブレンド技術により、「化学調味料や食塩は一切使わず国産素材だけで勝負」という高い要求に対しても開発チームは「できないことはない」のです。
さらに、やきつべのだしは香りと味の濃さを引き立てるために「粒」の形状にこだわりがあり、だしプレッソは濃厚高圧抽出で、業界初の「無菌充填紙容器」を採用。これも積み重ねた技術があるからこそ。

試行錯誤したのは技術的なことより「伝え方」。
ものづくりには絶対の自信があるから、料理のプロには一瞬で伝わる本物の価値を一般消費者にどう浸透させていくか、ということが課題でした。

やいづ善八シリーズを知ってほしい、広めたい

浜通り店でやいづ善八シリーズを購入するともらえる季刊誌「だし日和」

一般消費者にやいづ善八シリーズを伝える手段として、力を入れているのが季刊誌と試飲です。
2026年2月にリニューアルした季刊誌「だし日和」は、おしゃれで見やすくなりました。
やいづ善八シリーズを使用した、料理家考案のレシピを実際にスタッフが繰り返し作り、より分かりやすく、美しい写真とともに掲載。店舗で商品を購入した人に進呈しています。

また、味を知ってもらうために県内外でのイベントで試飲会を行ってきましたが、季刊誌のリニューアルのタイミングで、店舗での「試飲」もスタート。
スタッフの丁寧な説明を聞きながら飲み比べができます。
そのほか、地元の人気料理家とコラボして、やいづ善八シリーズを使った料理教室を開催するなど、伝えることに全力で取り組んでいるのです。

贈り物だけじゃもったいない!「善八のある暮らし」

大正時代に建てられた「マルハチ村松 浜通り店」の外観

「やいづ善八シリーズはギフトとしてはもちろんですが、ぜひ地元の皆さんの『ふだん使い』にしてほしいんです」と河島さん。
「だし日和」に掲載されている家庭でも手軽にできそうなレシピを眺めつつ、料理以前のもっと気軽な使い方ができないか、河島さんにこっそり教わったのでご紹介!
至高の麺つゆ:夏場の麺つゆを水ではなくだしプレッソで割ると、香りの立ち方が全然違う。
鍋つゆ:煮詰まったときにだしプレッソを投入して、だし感を補強。

なるほど、今日から使えるアイディアで、ふだんの食事がワンランクアップすること間違いなし。
良いだしだから贈り物や、ハレの日に使いたい。
でも、それだけではもったいない。
良いだしだからこそ、ふだん使いをしたい逸品です。

まずは浜通り店で、本物のだしを味わってみませんか?
それをきっかけに、今日のごはんをちょっとぜいたくに、「やいづ善八のある暮らし」が生まれることを願います。
焼津のだし文化は、作る人がいて、使う人がいることでつながっていくものだから。
次のイベント出店は5月17日(日曜日)の「焼津みなとまつり」

【店舗情報】

マルハチ村松 浜通り店
住所:焼津市城之腰108-1-1
電話番号:054-628-7371
営業時間: 午前9時~午後5時
定休日: 日曜日

株式会社マルハチ村松 本社
住所: 焼津市下江留1001-1
電話番号:054-622-7200

まちかどリポーター

風そよぐ

風そよぐ

静岡市在住の風そよぐです。ふるさと納税寄付額が県で1位、市の公式YouTube登録者数が県で1位(なんと市民の10分の1に相当!)、読みやすい広報やSNSなど、勢いのある焼津の魅力発信に関わりたいと思い応募しました。

記事一覧

ページID:440

ページ更新日:2026年4月9日