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「ありがとう」は国境を超える!焼津のまちで共に生きる介護の仲間

来日6年目のハイディさん(左)、4年目のキーさん(右)

 

焼津市塩津ののどかな風景のなかにある、地域密着型の「グループホームごんべえ」。ここで今、利用者の笑顔を引き出しているスタッフがいます。それは、フィリピンから焼津にやってきた皆さん。「外国人の方って、言葉は大丈夫かしら?」——そんなちょっぴり不安な気持ちも、彼女たちの温かい笑顔と一生懸命な姿を見れば、すっと消えてしまうはず。言葉や文化の違いを飛び越えて、地域を支える身近な存在として溶け込んでいる皆さんの日常と、仕事への熱い想いを取材しました。

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不安を安心に変える「日常のひとコマ」

包み込むよう穏やかに話しかけるハイディさん-2

包み込むよう穏やかに話しかけるハイディさん

 

母国のフィリピンで看護師として働いていたハイディさんは、ステップアップを目指して日本語と介護を学んで来日。介護研修センターを経て「グループホームごんべえ」に配属になり、今年で6年目を迎えます。

子どもの頃から「セーラームーン」など日本のアニメに親しんでいたことから、取材中の日本語もスムーズ。仕事で大変だと思うことはないと話すハイディさんですが、「焼津弁が難しいです。『ひずらしい(※)』は分かりませんでした」と笑います。話をするとき相手の目の高さに合わせて腰を低くしたり、聞こえの悪い方には耳元で話したり、穏やかに寄り添う姿が利用者の皆さんに安心感を与えています。(※)まぶしい
 

会社が用意した住居で同郷のスタッフと一緒に暮らし、フィリピン料理の「アドボ」を作ったり、自転車で買い物に行ったり、涼しい朝に散歩を楽しんだりするハイディさん。すっかり焼津の暮らしになじんだ「ご近所さん」そのものです。


フィリピンでは介護職の需要はまだまだこれからで、日本で学ぶことが多いそうです。「ここには外国人が挑戦できる場所があります。一緒に働きませんか」とハイディさんが優しい笑顔で呼びかけました。

笑顔で寄り添う、「グループホームごんべえ」のムードメーカー

弾ける笑顔で場を和ませるキーさん


来日4年目のキーさんも、同じくフィリピンで看護師の経験を持つプロフェッショナル。4交代制の勤務も身体介助もスムーズにこなしています。利用者一人ひとりに合わせた丁寧なケアを心がけており、日本語がうまく通じなかったとき、対応がうまくいかなかったときは先輩に聞いてその場で解決してきました。仕事で大変だと感じるのは利用者を見送ること。先日2人続けて見送ったときは辛かったと言います。
 

テレビ鑑賞の時間にアイドルグループが映し出されると、「あの5人は私のだんなさん!」とジョークを飛ばし利用者やスタッフの爆笑を誘い、現場はいつも和やかです。ハイディさんと同じく「焼津弁は難しい。『だもんで?!』って何?習ってない!」と茶目っ気たっぷりに笑うキーさんですが、「〇〇さんはこのお菓子が好きだもんで」と自然に使いこなすほど。利用者に寄り添う姿勢と明るい人柄で施設を明るく照らす「元気印」です。
 

「介護の仕事は研修で学べます。何よりコミュニケーションが大事。そして分からないことは素直に先輩に聞くこと。ここに来たら私が教えます!」と未来の仲間に心強いメッセージをくれました。

「特別な誰か」ではなく「身近なご近所さん」

アットホームな雰囲気で談笑するスタッフの皆さん

 

国籍の違いを感じさせないアットホームな職場環境の裏には、お互いを思いやる工夫とチームワークがあります。利用者の情報共有や細かいニュアンスの伝達にはiPadをフル活用。業務前には入念な引き継ぎを行い、利用者の安心と安全を守っています。
彼女たち外国人スタッフは今や「特別な誰か」ではなく、同じ焼津で暮らす大切な「ご近所さん」として日々笑顔を届けているのです。

 

業務前のミーティング。iPadを活用し引き継ぎを入念に行う

焼津から広がる、介護の輪

施設長の渋谷智春(ちはる)さん

 

母体の株式会社権兵衛はグループホームをはじめ、デイサービス、小規模多機能型居宅介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、保育園などを運営しています。代表はフィリピンに縁があり、日本で介護職に就きたい人材を受け入れてきました。ハイディさんはその一期生。以降スタッフは増え、現在9人が働いています。介護研修制度、外国人スタッフが安心して働けるよう寮の完備や帰省休暇の配慮など、手厚い環境を整えてきました。
 

「グループホームごんべえ」の施設長・渋谷智春さんは次のように語ります。「スタッフは、利用者さんに『ありがとう』と言ってもらえる喜びを感じながら、また地域の皆さんに温かく見守られながら成長しています。週1回、日本語勉強会の場を設けていて、日本人でも難しい微妙な言い回しも、日々の仕事のなかで習得していく様子がよく分かります。『ごんべえ』ではフィリピン人をはじめ、外国人を受け入れる体制が整っています。介護未経験の人もぜひチャレンジしてほしいです」


国境を超えて「ありがとう」が行き交う「グループホームごんべえ」。地域を支える仲間として、あなたも一歩を踏み出してみませんか?

 

外観。一階には駄菓子屋を併設

 

企業情報

  • 株式会社 権兵衛 本部
  • 電話番号:054-629-8244
     
  • グループホームごんべえ
  • 所在地:焼津市塩津135-1
  • 電話番号:054-621-3221

まちかどリポーター

風そよぐ

風そよぐ

静岡市在住の風そよぐです。ふるさと納税寄付額が県で1位、市の公式YouTube登録者数が県で1位(なんと市民の10分の1に相当!)、読みやすい広報やSNSなど、勢いのある焼津の魅力発信に関わりたいと思い応募しました。

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ページID:468

ページ更新日:2026年8月18日