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【多文化共生】100名超が参加!?「はじめての日本語教室」の誕生秘話
こんにちは、焼津まちかどリポーターのれいこです。
最近、焼津市内で外国人を見かける機会が増えたと思いませんか?
私は仕事終わりにジムに行くのですが、ジムの張り紙が多言語で書いてあったり、スーパーで外国人のママがお子さんを連れて買い物をしたりするのをよく見かけます。
焼津もどんどん多様化しているのだなあとしみじみ‥‥
気になって調べたところ、なんと焼津に住む外国人人口は5,500名もいるとのこと!
外国人が日本語を学ぶ場として、焼津市には無料で日本語を学べる場がいくつかあります。
例えば、市が委託で開催している、港地域交流センターと大村地域交流センターでの日本語教室。
そして、今回ご紹介したいのが「はじめての日本語教室」。
これは年に一度、9月から3か月間、日曜日の午前中に開かれている教室で、市と焼津市国際友好協会の事業として行っているものです。2024年で3年目を迎えるのだそう。
2023年の教室の様子(和田地域交流センター)
初級レベルの外国人学習者が集い、日本人のサポーター(ボランティア)とペアになり、対話を通して日本語を学びます。
2024年度も9月からスタートする本教室。
すでに約90名近くの日本人サポーターが手を挙げ、50名ほどの外国人学習者が参加申込しているとのことです。
2024年度に県のモデル事業として立ち上げから携わった焼津市協働推進課の清水愛子さんと、2024年度から同課に配属され、教室の運営に加わる奥川裕貴さんに、これまでの取り組みについてインタビューしてきました!
左から清水さん、奥川さん
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自己紹介・教室への熱い思い
――お二人の自己紹介をお願いします!
清水さん:
初めまして。焼津生まれの焼津市協働推進課の清水愛子です。
もともと国際交流や語学に関心があり、アメリカや中米のコスタリカで生活していた時期もありました。
語学学習を通してコミュニケーションがとれるようになり、世界が広がる楽しさはもちろんですが、異文化での生活ならではの苦労もたくさんありました。でも、今思うと、全てが自分にとって良い成長の機会でした。
奥川さん:
僕は藤枝市生まれですが、高校は焼津市に通っていました。
前職は静岡県の国際交流や多文化共生に関わる仕事をしていて、今年から焼津市に勤めるようになりました。
焼津市は住みやすさや、子育てのしやすさ含めて、すごく好きな町だ!と思っています。
――お二人とも「はじめての日本語教室」の運営がドンピシャな経験をお持ちですね!そもそもどうしてこの事業を始めるに至ったのでしょうか?
清水さん:
私が協働推進課に配属になった頃は「多文化共生」という言葉をよく見聞きするようになっていた時期で、ここ焼津でも取り組んでみたいことがたくさんあったんです。
「多文化共生を進めるためには、まずはお互いを理解すること」「外国につながる市民と日本人が顔の見える関係を築ける事業をやりたい」「まずは交流する機会として、イベントをやろう!」などたくさん構想を練っていたんですが…。そんな矢先にコロナ禍になってしまい、交流活動ができない悶々とする日々が続きました。
そんな間も、「外国人と日本人が顔の見える関係を築ける場をつくりたい」「まずは触れ合う機会として、イベントをやろう!」などたくさん構想は練っていたんです。
少しずつコロナ禍が収束に向かい出したとき、県から、この初期日本語教育の事業についての話があったんです。
外国につながる市民と地域に住む日本人が毎週顔を合わせ、対話を通してコミュニケーションを取ることができる、まさしく自分がやりたいことだったので手を挙げました。
――1年目からかなりの数のサポーター、学習者さんが集まっていますよね。どのように募集したんですか?
清水さん:
「普段、国際交流や日本語教育に関わっている人以外」にアプローチしたことが大きいかなと思います。
広報紙等に掲載すると、関心のある人が申し込んでくれるのですが、この事業では、地域とのつながりを強くしたいと考えていたため、地域のことに詳しい自治体の自治会長や民生委員さんなどにもお声がけしました。
嬉しい!楽しい!これまでの教室でのおもひでぽろぽろ
――教室運営での思い出はありますか?
清水さん:
学習者さんのコメントがうれしかったです。
- 「長く日本に住んでいるのに、こんなに日本人と話したの初めて!」
- 「ごみの出し方教室できっちり分別方法を教えてもらえて、自分も一市民としてきちんと役割を果たせるようになるのがうれしい」
- 「日本語教室に参加するようになってから、日本語に自信が持てるようになった。職場の人に「こんなに日本語話せたの?!」とびっくりされた」
- 「この教室だと、自分らしくいることができる」
などなど。
あと、クラスの中では家庭菜園の野菜を交換したりする方もいて、ざくろやキュウリをもらった!という方もいましたね。日本語を通して「人」対「人」の関係性が生まれているのがうれしかったです。
――2023年には焼津市民文化会館で開催された国際交流フェスタ「はあとふる焼津」にも出ていましたよね!
清水さん:
はい、教室の学習者とサポーターの有志で、高橋優さんの「福笑い」を歌いました。「笑顔が世界の共通言語」という歌詞が、教室の活動を通して痛感していたので、この曲がぴったりだと思いました。
――和気あいあいとしていて、すごく楽しそうですね!!
取材の様子、思い出を振り返りながら
――2024年はすでに50名ほど学習者の応募が来ているとのことですが、どの国籍が多いんですか?
奥川さん:
2024年は例年よりも学習者の出身国の数が多いんです。
例年と同じだと、フィリピン、ブラジル、ベトナムですが、今年はネパール、インドネシア、ミャンマー、タイなどなど、本当に多様化しています。
――もっと面白い空間になりそうですね!もうサポーターの募集はされていないんですよね?
奥川さん:
はい、もう締め切っています。
ただ、見学は大丈夫ですので、ご連絡ください!
清水さん:
もし、この教室以外でも、「地域で多文化共生の取り組みを推進したい」などという声がありましたら、お気軽にご相談ください。
2024年度運営メンバー
いかがでしたでしょうか?
外国人のこと、「よくわからない」からなかなか話しづらかったりすることもあると思います。
はじめての日本語教室では、日本語という道具を使って、お互いに知って話す、非常に良いきっかけなのではと思います。
今後も日本語教室の様子を焼津市公式インスタグラムで掲載するので、よかったらチェックしてくださいね!
こうご期待!
日本語教室に関するお問い合わせ
- 窓口:焼津市役所 協働推進課(焼津市役所本庁舎3階)
- 電話番号:054-626-2191
- FAX番号:054-626-2183
- メールアドレス:kyodo@city.yaizu.lg.jp
まちかどリポーター
れいこ
焼津市出身。社会人3年目。大学から東京に行っていたが、2023年5月に大好きな地元にUターン。ひろーい焼津、あちこち飛び回って焼津で感じたワクワクを伝えたい。(免許ないのでチャリで)
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ページ更新日:2024年9月5日