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「続けることに意味がある」母から焼津に住む娘に引き継いだ洋服店

「さらふぁん」は西焼津駅北口から徒歩2分の場所にある洋服店。
店内に一歩入ると、色鮮やかな服と温かみのある手作り小物がたくさん並びます。

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リサイクルと手作り品

30年前に萩原一枝さんが島田市にオープンした洋服店「さらふぁん」。
焼津に住む娘の深沢久美さんの子育てが落ち着き、その後、母親の店を手伝うために2014年7月に現在の場所に移転しました。

萩原さん(左)と深沢さん(右)

手作りバッグが目を引くディスプレイ

さらふぁん03

秋らしい服や小物が並ぶ

品揃えはリサイクル、手作り品、仕入れ(新品)が3分の1ずつ。
服は「今すぐ着られる季節に合ったもの」を豊富に揃えています。手作り品は和物、藍染めが根強い人気。綿素材のバッグや洋服、アクセサリー、ブローチ、タペストリー、のれんもあります。愛媛や大阪などの遠方の作家さんからも送られてくるそうです。

シーサーの編みぐるみも手作り

色の組み合わせが鮮やかな布ぞうり

綿素材のバッグが人気

人と違うものを

店名のさらふぁんは民族衣装のこと。
「いろいろな服がある」という意味を込め、仕入れでもさまざまなデザインの服を揃えるようにしているそうです。
焼津に移ってからはブログや口コミでお客さんが増えてきたそうで、「人と違うもの」「個性的なデザイン」が好きな人が来てくれると言います。

リサイクル品はきれいな状態で店頭に出す

さらふぁん08

遊び心のある服を豊富に仕入れる

客層は50〜80代。でも、深沢さんは「お客様のファッションの感覚は実年齢マイナス10〜15歳」と感じているそうです。

お客様の中には、さらふぁんのブログを見るために携帯をスマホに変えた方も。
ブログを見て商品の問い合わせの電話が入ることもあるそうです。皆さん貪欲におしゃれを楽しんでいますね。

コロナ禍以降、接客や仕入れのスタイルが大きく変わりました。以前のようにコーヒーやお菓子を出すことは難しくなりましたが、お客様がゆっくりと自由に掘り出し物を見つけられるような空間を大事にしているそうです。

「宝探し」を楽しんで

「西焼津は焼津の港町の雰囲気とも違う」と話す深沢さん。
店の目の前には公園があり、開放的な空気感も魅力。「いつもとは違う場所に来たなという気持ちで、宝探しのように楽しんでほしい」と言います。リサイクルと手作り品、仕入れを組み合わせたコーディネートを楽しむお客様もいるそうです。
自分の住む街にゆったりと買い物を楽しめる店があるのはいいですね。

さらふぁん09

西焼津駅近くの閑静な場所にある

目の前に公園があり開放的

今後の目標を尋ねると、「手作り品の店は後継ぎがいないとやめてしまうこともあると聞く。変わらずゆっくり続けていくことに意味がある」とのこと。
これからも西焼津の静かな場所で個性的な商品を求める人にじわじわと広がりそうです。

 

まちかどリポーター

yuko

藤枝市出身。静岡市に引っ越した後、東京で大学、社会人生活を送り、再び静岡市に戻る。焼津は子供の頃を思い出す懐かしい街のため、変化にも目を向けて取材を楽しみたい。

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ページ更新日:2023年10月27日